2014年2月22日土曜日

187.八尾市・心合寺山古墳から大阪・鶴見緑地

「アカシア紀行・俳句」2014年2月19日(水)     前へ     次へ

  雪こそ降らなかったですが風の寒い日、いつものメンバー7人で、
八尾市・心合寺山(しおんじやま)古墳から大阪市の鶴見緑地を訪ねました。
元の予定は14日でしたが、全国の大雪で延期となりました。

 国道170号線の八尾市大竹の楽音寺南のさらに南の交差点を東へ400メートル
行くと、濠に囲まれたきれいな前方後円墳があり、市の古墳公園として
整備されています。

 心合寺山古墳は5世紀初めに作られた全長160メートルの濠のある古墳で、
約3000の埴輪があったので、復元埴輪が方墳の周囲に並んでいます。

 通常は火曜日閉館ですが、あいにく2月は水曜日閉館で、学習館などは
閉館でした。我々が着くとすぐ、鴨が2羽濠から飛び立ちました。

 周囲の浅い濠の周囲の歩道などを散策しました。
つめたい風の中、円墳上の2本の大樹の一本の梢に鴉が4羽とまっており、
宿り木が日を受けていました。

 西側の畑に数本の梅が白く咲いています。
古墳の土手の水仙の群が、草刈機で刈られており、傍の金網に
清掃業者が刈ってしまったことをお詫びしますと、掲示板が掛けてありました。
しかし数本の茎は水仙を咲かせていました。

 しばらくすると、若い男性が来て、ルアー竿で魚形の白いルアーを濠に
投げました。
ブラックバス釣りですが、水が温むのを待ちきれずに来たそうです。

 畑の枯蓮や小池の赤い浮草などを見てから、外環170号線を北上、
鶴見緑地を目指しました。

       方墳の埴輪の列や冴返る       常朝

       古墳池春待ちきれず疑似餌投ぐ  常朝

              (心合寺山古墳:クリックで拡大:以後同じ)
              (心合寺山古墳2)
              (案内板)
              (宿り木)

鶴見のイオンモール4階に行き、四六時中店で昼食をいただいたあと、
鶴見緑地を訪ねました。
鶴見緑地は、1972年創設され、1990年には花博(国際花と緑の博覧会)の
会場となった、周囲4キロ以上もある広大な大阪市の公園です。

 我々は中央第二駐車場で車いすを1台借りて、一人に乗ってもらいまいた。
近くにはガラス張りの大きな屋内植物園「咲くやこの花館」があり、
前の池では業者の二人が底ざらいをしていました。
 公園の中央には大池、周囲には、バラ園、風車の丘、菜の花畑、あんず園、
梅園、国際庭園、日本庭園、渓流、子供の森、乗馬苑などもあります。

 公園は広いので、30分ごとに無料の園内バスがあります。
「咲くやこの花館前」のバス停から、ビニール張りの7人乗りのバスに乗り、
梅園を過ぎた「日本庭園北側」で降りました。バスは歩くより少し早い位の
速度で進み、親切な運転手は途中の案内もしてくれました。

 バス停近くで市の職員らしい人が地面を掘っており聞くと、
水道の漏水場所を探したそうです。工事は水道を使わない時にやるので、
土を埋めもどしていました。

 梅園には紅白合わせて20本位の梅がありますが、まだ3分咲き位でした。
寒桜は白い花をつけ、あんずや桜の芽は赤みをつけていました。
建物の周囲や木の周囲の盛り土には草が萌え始め、はこべなども青々と
伸びていました。

       園内バスビニール越しに寒桜    常朝

       草萌ゆる咲くやこの花館の土手   常朝

              (咲くやこの花館)
           
             (梅林の紅梅)
              (園内バス)
              (園内バス停)

 再び園内バスに乗り、「咲くやこの花館」に戻りました。
中の喫茶店は閉店中で、窓口の女性が地図を渡して教えてくれた、
鶴見のガストで小句会を楽しみ解散しました。

 空気は凍てたままながら、薄日の天気に恵まれた早春の1日でした。