6月下旬の梅雨晴間の日、久しぶりにいつものメンバー4人で奈良・藤原宮跡から三輪大社を訪ねました。令和2年(2020)は新型コロナウイルスの世界的な流行で、歴史に残る年になりそうです。
日本でも4月7日の7都道府県の緊急事態宣言以来、感染の恐れのある外出を自粛しましたが、6月19日の移動解禁により、やっと我々も吟行に出るようになりました。
とはいえ、狭いレストランでの感染の恐れから、今回の昼食は外で弁当を開くことにしました。12時前、橿原神宮駅で4人揃ったあと、北東の藤原宮跡の駐車場に移動しました。藤原京はわずか16年の都でしたが、約5キロ四方の宮跡は今も保存されており、柱の列があちこちに見えます。
藤原宮跡には7つほどの駐車場がありますが、その南西の角の20x50メートルほどの駐車場のそばに駐車しました。10本ほどの柳や楓の木と2メートル四方のベンチが4つほどあり、その中の柳の下のベンチにちらし寿司弁当などを開いて、ピクニック気分を味わいました。
今回は藤原宮跡見学は抜きにしながらも、天の香具山や宮跡の広い景色を眺めながらの昼食会です。
(藤原宮跡の柱列:日本旅マガジンより)
午後1時半頃、本薬師寺跡を過ぎて三輪大社へ移動し、拝殿前の夏祓いの茅の輪をくぐりました。
三輪大社の鳥居は三つ鳥居という左右に3つ並ぶ鳥居ですが、その形の3つの鳥居にそれぞれ茅の輪があり、上に榊、杉、松が飾られています。
説明板に従って、我々も8の字を描くように三つ鳥居をくぐり、夏祓いをお祈りしました。
もちろん、ウイルス退散も祈りながら。
茅の輪の左手には、大きな噴霧機が2つあり、その前に立つと、涼しい霧が顔や身体を冷やしてくれました。
神宮の職員らしい人が大きなジョウロで噴霧機の水を足していました。
(三輪大社本殿)
(三つ鳥居の茅の輪)
(茅の輪説明板)
葉柳の下に昼餉や京の跡 常朝
三つ鳥居の三つの茅の輪くぐりけり 常朝
体温を測られ入る夏の宿 常朝
2時半頃大社を辞して、橿原観光ホテルを訪ねました。
入り口でホテルの女性の持つ非接触型体温計(赤外線)でおでこを測定され、OKが出て入館しました。ちょうど4つ残っていたケーキでケーキセットをいただき、3時半すぎ橿原神宮駅で解散しました。ホテルの向かいの埴輪土産店もまだ閉まっていました。
日光は暑いですが、木陰で風があると涼しく、青葉と天気に恵まれた梅雨晴間の一日でした。