2008年1月14日月曜日

1. 多摩川 玉堤付近

「アカシア紀行・俳句」1997年9月20日



 多摩川は好きな川のひとつです。
東京・世田谷に住んでいた頃は、よく多摩川を散歩したり鯉やブラック
バスを釣りに行きました。初秋のころ、多摩川の玉堤付近を散歩して
いたら、椋鳥(むくどり)の大群が川を飛びました。
彼らはよく近くの若宮神社の境内の大きなケヤキなどにたむろしていま
す。この日は約300羽以上もの大群が、川の岸から対岸まで飛ぼうと
して途中で向きを変えました。
よく見ると、先頭を飛んでいた椋鳥の数羽は、大群のカーブにずっと
遅れてしまいました。
椋鳥のリーダーは、臨機応変に変わるのでしょうか。
あるいは単に状況の変化についていけなくなっただけでしょうか。



      椋鳥の先頭曲がり遅れたる      常朝


     (この句は俳句誌「運河」1998年1月号の茨木和生先生の
      真味求心でとりあげていただいた。)


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