2008年1月22日火曜日

40. 大原・江文神社と関所跡

「アカシア紀行・俳句」2007年8月8日(水)


 8月立秋といっても晴れて暑い日、妻、義兄姉たちと京都大原に
吟行に行きました。今日の目的は大原雑魚寝で有名な江文神社です。
江文神社は大原上野町の信号のある三叉路を左折して約1.5キロ
南西に行って狭い道に右折れすると森の中に蒼然とあります。
さすがにここまで来るとしばらく暑さを忘れました。
昔大原の人達は節分にこの神社で雑魚寝をしたということです。
神社に着くといかにも古い拝殿があり、立入り禁止の張り紙がありました。
拝殿の壁には「升の額」が沢山奉納されています。
ここは主神が倉稲魂神という穀霊の神だからでしょうか。
本殿を参拝して斎庭(ゆにわ)に立っていると東側の杉の森から
啄木鳥の音がタタタタと聞こえました。
そのあと、大原の街道に戻り食事を摂ったレストランで親切な
ガイドの人から、いくつか見所を教えてもらいました。
その中で、寂光院を監視していた関所跡が近くにあるということで、
大原上野町の三叉路のそばの柴漬けのお店に行き、柴漬けを買った
ついでに車を置かせてもらってお店の裏側の坂道を登りました。
関所跡の碑はなかったのですが、この細い裏道は琵琶湖へ抜ける
仰木峠の道と聞いたので、このあたりに関所があったのでしょう。
丘に登れば建礼門院の寂光院が見えるかと100メートル程坂道を
登り、田んぼの畦から眺めましたが、山すそに隠れて、寂光院は
見えませんでした。
おそらく道沿いの関所で平家の残党などが寂光院にこないよう、
見張っていたのでしょう。後白河法皇もそばを通られたであろう
田には白い小さな稲の花が咲いていました。

            

        啄木鳥や杜の高杉風わたる     常朝

        洛北の峠は狭し稲の花       常朝
          

       (江文神社)

       (江文神社・拝殿)

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