「アカシア紀行・俳句」2007年8月8日(水)
8月立秋といっても晴れて暑い日、妻、義兄姉たちと京都大原に
吟行に行きました。今日の目的は大原雑魚寝で有名な江文神社です。
江文神社は大原上野町の信号のある三叉路を左折して約1.5キロ
南西に行って狭い道に右折れすると森の中に蒼然とあります。
さすがにここまで来るとしばらく暑さを忘れました。
昔大原の人達は節分にこの神社で雑魚寝をしたということです。
神社に着くといかにも古い拝殿があり、立入り禁止の張り紙がありました。
拝殿の壁には「升の額」が沢山奉納されています。
ここは主神が倉稲魂神という穀霊の神だからでしょうか。
本殿を参拝して斎庭(ゆにわ)に立っていると東側の杉の森から
啄木鳥の音がタタタタと聞こえました。
そのあと、大原の街道に戻り食事を摂ったレストランで親切な
ガイドの人から、いくつか見所を教えてもらいました。
その中で、寂光院を監視していた関所跡が近くにあるということで、
大原上野町の三叉路のそばの柴漬けのお店に行き、柴漬けを買った
ついでに車を置かせてもらってお店の裏側の坂道を登りました。
関所跡の碑はなかったのですが、この細い裏道は琵琶湖へ抜ける
仰木峠の道と聞いたので、このあたりに関所があったのでしょう。
丘に登れば建礼門院の寂光院が見えるかと100メートル程坂道を
登り、田んぼの畦から眺めましたが、山すそに隠れて、寂光院は
見えませんでした。
おそらく道沿いの関所で平家の残党などが寂光院にこないよう、
見張っていたのでしょう。後白河法皇もそばを通られたであろう
田には白い小さな稲の花が咲いていました。
啄木鳥や杜の高杉風わたる 常朝
洛北の峠は狭し稲の花 常朝
(江文神社)
(江文神社・拝殿)
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