「アカシア紀行・俳句」2008年8月7日(木)
立秋の日、妻、義兄姉らと和歌山の高野山に参拝しました。
高野山は、弘法大師が平安時代の818年(弘仁7年)に真言密教の道場として
開かれ、1592年秀吉が本山・金剛峰寺を建立した、海抜800メートルの山中の
仏教の聖地です。
電車では、南海高野線の極楽橋終点からケーブルカーで高野山駅にいき、
タクシーあるいはバスで女人堂あるいは大門前までがよいでしょう。
我々は、車で紀ノ川沿いの国道24号の橋本(8時頃)から九度山町に入り、
370号線で花坂を経由して480号線で大門から入りました。
橋本から約1時間かかりました。
4つある無料の駐車場のうち、もっとも西の金堂前の駐車場に車をとめ、
まず金堂に参拝しました。
金堂では約30人の僧侶が、今日から始まった不断経を唱えていました。
中央の祭壇の周囲を何度も回りながら声明を唱えて10時ころ終りました。
その後、大塔から御影堂、孔雀堂などを拝観後東の金剛峰寺まで歩き、
本堂の切子灯篭を見ました。
本堂前では、愛知から「お盆の迎え火」をいただくためにバスできたという、
5、6人の人達に会いました。
中の若い女性は首から迎え火の灯篭を胸にかけて抱いていました。
先導の男の人は長い竿先に御幣のような飾りをつけていました。
本堂の中では、新別殿、雌雄の竜の石庭、秀次自刃の間などを拝観し、
厨房では三つもある七斗焚きの釜などを拝見しました。
蓮華院の南向いのレストランで昼食後、車で中の院駐車場へ移動し、
奥の院を参拝しました。
ここから1キロ以上の参道の両側は、大杉林の中に大名家の墓など
著名人のお墓が並んで、芭蕉の句碑などもありました。
静かな墓所では蝉の「かなかな」(ひぐらし)が鳴いていました。
奥の院では弘法大師御廟、灯篭堂などを参拝し、みろく石に挑戦して
駐車場へもどり、そこの菓子・レストラン「はちよう」でかき氷などを
いただき、3時半ころ胡麻豆腐を買いました。
高野の胡麻豆腐店の隣は昔なつかしい「金物屋」でした。
そのあと、高野を下りて栄山寺のレストラン「吉野川」で小句会後、
解散しました。
下界の暑さを忘れる立秋の1日でした。
不断経始まる高野秋立てり 常朝
石庭は雌雄の竜よ蝉時雨 常朝
かなかなの鳴きて高野の静けさよ 常朝
(金剛峰寺本堂と切子灯篭)
(迎え火を抱く人)
(奥の院 芭蕉句碑)
(奥の院 流水潅頂)
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