「アカシア紀行・俳句」2015年4月22日(水) 前へ 次へ
穀雨の低気圧が去り、久しぶりの春らしい爽やかな快晴の日、
いつものメンバー5人で、伊賀上野の森林公園、上野城から島ヶ原の
正月堂を訪ねました。
9時すぎ名阪国道の針テラスで集合して、まず上野森林公園を訪ねました。
上野森林公園は上野インターチェンジの東にある、広大な公園で、
野外活動や散策の場となっているようです。
我々が駐車した展示館の下の駐車場には、他に車がなく、
時々ランニングの人や、散策の夫婦づれが花壇などを見にくる程度でした。
(駐車場へは、上野東より友生インターチェンジからの方が近かったです)
展示館はビジターコテージというそうですが、中には野鳥や植物のパネル、
標本などの展示室と工作などの研修室がありますが、無人でした。
北西側には大きな池がありますが立入禁止となっており、
北東の低地には湿生園とその下の池があります。
桜は大方散っており、クヌギなどの若葉が綺麗でしたが、土手の土筆はやせており、
やや人工的な庭園で作句はややむずかしい感じでした。
湿生園草低くして春の水 常朝
公園の土手の土筆の痩せゐたる 常朝
(展示館:クリックで拡大:以後同じ)
(花壇)
(湿生園)
その後上野城を訪ね、芭蕉記念館の南の駐車場に500円を収めて駐車しました。
城の坂道の木々には花見の提灯がまだ掛っていました。
坂の上には白い天守閣が青空に映え、樫の花穂が垂れていました。
左側の濠には蝶が飛び、藤堂高虎公の設計でしょうか、美しい石垣の隙間には
イタドリ(虎杖)が生えていました。
しばらく場内を散策後12時前、西大手の田楽座「わかや」で
木の芽田楽をいただきました。木の芽らしいものは田楽の豆腐に見えなかった
ですが、串に焼いた豆腐はおいしかったです。
木の色の蝶の越えたる城の濠 常朝
田楽食ふガラスの窓に木の緑 常朝
(上野城)
(濠と城壁)
(田楽座の調理室)
食後、163号線を西へ約10キロの島ヶ原にある「正月堂」を訪ね参拝しました。
正月堂は観菩提寺ともいい、奈良時代二月堂を建てた実忠和尚が
創建したという古いお寺です。
境内の本堂の裏手には石仏の道があり、その右手の宝庫の脇に
波波迦(ははか)の木が白い房の花を咲かせています。
波波迦はウワミズザクラともいい、古事記では天香具山神社のこの木と
雄鹿の肩の骨で占いをしたとのこと。
境内には龍のような顔の石亀の上に載せた大きな水瓶が
天辺から水を落としていました。
また本堂右手の山に大きな松がそびえて緑が際立っていました。
宝庫の壁少し崩れて波波迦咲く 常朝
正月堂大樹の松の緑映ゆ 常朝
(正月堂)
(山門)
(波波迦の花:ウワミズザクラ)
(説明板)
(福岡醤油店の「はさめず」)
その後お寺の東の福岡醤油店で「はさめず」醤油などを買い、
名阪国道・針テラスのメルカート・ロッソで小句会後解散しました。
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