2008年1月21日月曜日

37. 奈良・法華寺の蓮華会(夏祓)

「アカシア紀行・俳句」2007年7月17日(火)


 これから本格的な夏がくるという7月のある日、
妻、義姉たちと奈良・法華寺の夏祓(蓮華会)に参列しました。
法華寺は奈良時代聖武天皇のお妃光明皇后が建てられたという
門跡尼寺で、平城京跡の北東、藤原不比等の邸宅跡にあります。
蓮華会では法要のあと、茅の輪くぐりがあります。
ここの茅の輪は、縞のある矢作(やはぎ)すすきで作られており、
草花も添えられていて尼寺らしく優雅です。
法要まで時間があったので、本堂の前の庭で待っていると、
近くのお寺の尼僧でしょうか二人の尼僧が、本堂右の門から中に
入って行きました。
客殿では参列者に夏祓の粥(茅の輪粥)が振舞われるというので、
右の庭の門から入ると藁葺きの立派な光明亭があり、その庭の
緋毛氈の敷いた席で、茶粥の接待をいただきました。
茶粥は小豆が入っており、小皿の梅干もおいしかったです。

 5時から法要が本堂で始まったので、我々も本堂に上がり、
法要に参列し、久我高照門跡のお説教も拝聴しました。
尼僧ばかり5人ほどの読経は柔かい響きで、いかにも
もと総国分尼寺にふさわしい法要でした。
その後庭で、門跡から順に茅の輪くぐりが始まりました。
本堂の縁で、ろうそくの灯された柄の長い献灯を買い求め、
それを持って茅の輪をくぐりました。
今回は光明皇后がモデルといわれる十一面観音をゆっくり
拝見できなかったので次の参拝の楽しみにしておきます。
            

        応援の尼僧は二人夏祓     常朝

        尼僧らの読経柔らに夏祓    常朝
          

       (奈良・法華寺の茅の輪)

       (奈良・法華寺の光明亭)

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