「アカシア紀行・俳句」2007年9月5日(水)
9月の下界はまだ暑い日、妻、義兄姉らと東吉野村に吟行に行きました。
国道166号線(榛原街道から伊勢街道)を東へ行くと新木津(こつ)
トンネルがあり、出てまもなく左側に、前登志夫の高見山の歌碑があります。
そこでしばらく休んでいると、細かい雨が降ってきましたが、突然
「ピーェ」というようなかん高い鳥の声が向かいの山から聞こえて、
それきり静かになりました。
あとで調べたら鷹の仲間の「ノスリ」の声でした。
そのあと天好園で昼食後、庭を散歩しました。
谷川の水を引いた小さな流れが園内にあり、水馬(あめんぼう)が
数匹秋の日に光りながら泳いでいました。
高見峠には、166号線高見トンネルの入口(西側の)手前30メートルほどで
右折れして旧の峠道を車で登りました。
峠の頂上は少し広場になっており、高見山への登山口に鳥居があります。
峠には霧が伊勢から奈良へ流れていて、下界の暑さを忘れました。
鳥居のそばに登山届け投函箱があり、サシバなど渡り鳥の説明板があります。
峠を下りて166号線をさらに東へ約10キロ走り、波瀬地区に行き、
波瀬神社、本陣跡を訪ねました。
波瀬神社は166号線から左に入った旧伊勢街道(三重県783号線)の
JA松阪波瀬の西100メートル、保育園の南100メートルくらいの
高台にありました。
迷いながらやっと着いた神社は古びていましたが、俳句はできませんでした。
あと波瀬本陣跡に行き向かいのお店の主婦に色々話を聞きました。
この方はこのあたりの歴史に詳しく、先年紀子さまのお父上川嶋辰彦氏が
このあたりの歴史などを調べにこられたとき、この方に色々話を聞かれたそうです。
本陣の主の子孫のことなど聞いていると霧が晴れてきました。
高見山隠す雲より花野雨 常朝
伊勢の霧大和へと来る峠かな 常朝
ひかりのみ見えしは秋の水馬 常朝
(前登志夫の歌碑)
(高見峠・登山口)
(波瀬本陣跡の旧伊勢街道)
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