2008年1月23日水曜日

42. 東吉野・天好園-高見峠-波瀬神社

「アカシア紀行・俳句」2007年9月5日(水)


 9月の下界はまだ暑い日、妻、義兄姉らと東吉野村に吟行に行きました。
国道166号線(榛原街道から伊勢街道)を東へ行くと新木津(こつ)
トンネルがあり、出てまもなく左側に、前登志夫の高見山の歌碑があります。
そこでしばらく休んでいると、細かい雨が降ってきましたが、突然
「ピーェ」というようなかん高い鳥の声が向かいの山から聞こえて、
それきり静かになりました。
あとで調べたら鷹の仲間の「ノスリ」の声でした。
そのあと天好園で昼食後、庭を散歩しました。
谷川の水を引いた小さな流れが園内にあり、水馬(あめんぼう)が
数匹秋の日に光りながら泳いでいました。
高見峠には、166号線高見トンネルの入口(西側の)手前30メートルほどで
右折れして旧の峠道を車で登りました。
峠の頂上は少し広場になっており、高見山への登山口に鳥居があります。
峠には霧が伊勢から奈良へ流れていて、下界の暑さを忘れました。
鳥居のそばに登山届け投函箱があり、サシバなど渡り鳥の説明板があります。
峠を下りて166号線をさらに東へ約10キロ走り、波瀬地区に行き、
波瀬神社、本陣跡を訪ねました。
波瀬神社は166号線から左に入った旧伊勢街道(三重県783号線)の
JA松阪波瀬の西100メートル、保育園の南100メートルくらいの
高台にありました。
迷いながらやっと着いた神社は古びていましたが、俳句はできませんでした。
あと波瀬本陣跡に行き向かいのお店の主婦に色々話を聞きました。
この方はこのあたりの歴史に詳しく、先年紀子さまのお父上川嶋辰彦氏が
このあたりの歴史などを調べにこられたとき、この方に色々話を聞かれたそうです。
本陣の主の子孫のことなど聞いていると霧が晴れてきました。

            

        高見山隠す雲より花野雨     常朝

        伊勢の霧大和へと来る峠かな   常朝

        ひかりのみ見えしは秋の水馬   常朝
          

       (前登志夫の歌碑) 

       (高見峠・登山口)

       (波瀬本陣跡の旧伊勢街道)

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