「アカシア紀行・俳句」2011年3月4日(金)
晴天ながら戻り寒のひな祭りの翌日、いつものメンバー7人で
大阪府交野市の磐船神社などを訪ねました。
磐船神社は京阪私市駅の南約2キロ、天野川渓谷にある古い神社です。
神社の境内は大きな岩に囲まれ、岩の隙間を川へ降りていく行場もあります。
案内板によると、天照大神の孫の饒速日命(にぎはやひのみこと)が降臨
されたとき、乗ってきた「天の磐船」をご神体として祀っています。
饒速日命は長髄彦の義兄でしたが、神武天皇に味方して長髄彦を破った
物部氏の先祖だそうです。
高さ10メートル位の磐船に接して拝殿が建てられ、別の大岩には不動明王が
彫られています。
境内は川岸にあり、大きなメタセコイアの木が房のような実を垂れていました。
澄んだ水が大岩を潜っています。
このあたりだけ大岩があるのは不思議な感じで、やはり飛んできたのでしょう。
磐船の岩に木の影冴え返る 常朝
磐船に兎の大絵馬春寒し 常朝
(天の磐船:クリックで拡大:以下すべて)
(不動明王)
(行場への階段)
神社を辞してから、獅子窟寺に向かいました。
獅子窟寺は役の行者が開き、弘法大師が修行したという、
大岩の窟(獅子窟)などのある、真言宗の寺です。
平安時代の国宝、薬師如来があるそうです。
寺は私市駅の北東の私市山手住宅地を抜けた山にありますが、
住宅地に入る道が少なく、何度も駅の周囲の複雑な道をうろうろして、
やっと入り口の橋を見つけました。
住宅地からはすぐ山道ですが、入り口で車は進入禁止とあったので、
建築会社の閉じられた門前に駐車して参道の山道を1キロほど登りました。
途中、亀山上皇皇后の墓にも参拝しました。
国宝があるためか、消火栓が山中のあちこちにあります。
やっと寺につくと、お寺の人から、会社の人がいつ来るかわからないので、
車を動かして下さいと云われたので、男岩、女岩(獅子窟)など、
ゆっくり拝見できずに山を降りました。
山道の途中には駐車場らしきスペースもありましたが、お寺の許可が
いるようです。
上皇の連理の墓や春浅し 常朝
(亀山上皇皇后の墓)
(獅子窟寺)
(寺の案内板)
(五戒)
天野が原4丁目交差点のそばの「かつ辰」で昼食をいただき、
私市駅そばの大阪市立大付属植物園にいきました。
インターネットでは10種以上の花が見られるとのことでしたが、
寒い中、木の芽ばかりの広い植物園を探すのはたいへんでした。
大きな朴の落葉もありましたが、朴の芽はまだ枝より硬いくらいでした。
それでも椿や山茶花の花木園と梅林のさまざまな品種の梅を見ることが
できました。
豊後梅のおおきな花びらが風にふるえていました。
梅林への途中では、園丁の人からオガタマ(黄心樹)の花を
教えてもらいました。まだ七分咲き位でしたが。
梅林のそばでは、ペカンの実や、シナアブラギリの実を拾いました。
午後3時半ころから奈良に戻り自宅で小句会後解散しました。
坂登り黄心樹の花を覗き込む 常朝
花びらのふるえてゐたる梅の風 常朝
(オガタマ(黄心樹)の花)
(梅林)
(植物園の事務所)
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