「アカシア紀行・俳句」2012年12月5日(水) 前へ 次へ
初冬のやや寒い好天の日、いつものメンバー5人で
滋賀県・堅田漁港から彦根の赤かぶ干し場を訪ねました。
車では名神・栗東ICから琵琶湖大橋が時間的に最良でしたが、
今回は車で京滋バイパス石山から琵琶湖西岸を北上し、
浮御堂の北の堅田漁港に着いたのは10時半頃でした。
漁港は一般車が入れないよう入り口に鎖が掛けられていましたが、
氷魚(子鮎)などを買うつもりもあったので、鎖を下げて漁港内に
駐車させてもらいました。
リモコンで入口の鎖が下がる仕組みです。
漁港に入ると数十艘の漁船が船溜りに停泊しており、
空には鳶が舞い、海には百合鴎が浮き、船には鷺がとまっています。
姿は見えませんが鳰のピュルピュルという鳴き声がきこえます。
浜では2人の男性が焚き火をしていたので、我々も当たらせてもらい、
話を聞きました。
今年は鮎の漁が少なく、放流用の稚魚を出すのが精一杯で、
釜揚げなどの食料用には殆ど回せないとのことでした。
岸の漁船から夫婦が漁の「はす」の箱などを陸揚げしており、
なかの茶色の小魚は何ですかと聞くと、「ごり」と答えただけで、
無言で仕事を続けていました。
しばらくかもめなどを眺めた後、漁港内の田村淡水
(琵琶湖の佃煮専門店)を訪ねました。
ご主人が留守だったので、値段のわかるものだけでしたが、
稚鮎、すご諸子の釜揚げや鮒ずしを分けてもらいました。
近江富士望む漁港に焚火せり 常朝
船溜り姿見えずに鳰の声 常朝
(堅田漁港から近江富士:クリックで拡大:以後同じ)
(田村淡水)
(子鮎とすごもろこ)
その後、琵琶湖大橋から栗東IC経由で、名神・彦根ICの西の
彦根ビューホテルのレストラン・ビスタで昼食をいただき、
すぐ南の松原水泳場北側にある赤かぶ干場を訪ねました。
彦根城の北1キロほどの湖岸です。
今は東海漬物さんが利用されていますが、浜に出ると、
長さ約50メートル、高さ5メートルほどの大きな干し台(稲架)に
長い竹を水平に9段取り付けた蕪(かぶ)干し場がありました。
今日はその中の中央の干し台(長さ15メートルほど)に、
赤蕪を4~6個ずつ束にしてぎっしりと吊ってありました。
先日電話でお聞きしたら3日午前に赤蕪を集荷し午後に浜に
干すとのことだったので、まだ3日目でしょうが、蕪の葉は風に
乾いて縮れて揺れていました。
岸近い湖上には、ひどり鴨の群が冬の荒い波に揺られています。
岸の砂にはクルミの実が数十個打ち上げられていました。
湖畔の宿聖樹を誰も見てをらず 常朝
湖と思へぬ荒さ冬の波 常朝
干し蕪に触るれば少しへこみけり 常朝
(彦根ビューホテルから彦根城)
(松原水泳場・ひどり鴨と彦根ビューホテル(左端))
(赤蕪干し場)
(赤蕪)
だんだんと寒くなってきたので、3時頃浜を出て、帰途につきましたが、
名神・彦根ICまでの車の中から、大きな日暈の虹が太陽の左右に
見えました。
奈良・旧ドリームランド前のココスで小句会後解散しました。
少し寒かったですが風は強すぎず、お天気に恵まれて、
初冬の近江を楽しむことができました。
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