曇り空ながら大寒にしては暖かい日、奈良・桜井市の不動の滝をいつものメンバー3人で訪ねました。
不動の滝は、桜井市の南部、多武峰(とうのみね)の東、八井内交差点の北にある滝です。
天理街道・三輪大社の北の千寿庵でそうめん・天ぷらをいただき、165号線の薬師町交差点から南6キロほどの滝を訪ねると、まず破(やれ)不動という大きな岩が目に入りました。
この岩には不動尊が彫られており、名の通り後ろ側で刀で切ったように割れています。
滝は高さ6メートルほどで水量は多くないですが、崖の途中から吹き出るように水が出ています。
よく見ると滝の上に川がなく、下に2メートル程の低い滝の上に谷川があります。
しばらく冬の滝をみていたら 赤いドッグコートを着たポメラニアンの小犬を連れた60才くらいの
男性が来て、色々教えてくれました。
昔は低い滝しかなかったので、修行者のために上流から水を引いて、修行用に高い滝を作ったようです。冬でも時々、ラグビー部員や修行者が来て滝を浴びるそうです。
そばには修行小屋があり、屋根にも中にも落葉がたまり、そばに薬莢が落ちていまいた。
氷柱でもないかと、滝の横の山道を歩きましたが、草氷柱も見えなかったです。
見上げると高い杉の木々のすきまから狭い冬空が見えました。
(破不動尊:クリックで拡大:以下同じ)
(不動の滝)
(行者小屋)
赤服の小犬を連れて冬の滝 常朝
杉山の空も見上ぐる冬の滝 常朝
そのあと、八井内交差点から西へ多武峰を登り、明日香に降りて石舞台の南の三ツ辻に駐車し、
周囲を眺めました。そこには大きな櫟の木と楡の実のような実をぶら下げた大樹が枯れ葉をつけていました。
そこから稲渕の橋のたもとの売店脇に駐車して勧請縄を見ました。
10日ほど前に掛け替えられたので垂や榊が新しく、風に少し揺れています。
数年前、榊を付けて勧請縄を上げるのを手伝ったことを思い出しました。(アカシア紀行141:参照)
南側の案山子ロードには、去年の大河ドラマの「西郷どん」の大きな案山子が犬の代わりに
猪を連れて立っていました。
(稲渕の勧請縄)
(西郷どんの案山子)
(紅茶館から見た崇神天皇陵)
飛鳥川棚田の下に冬菜畑 常朝
西郷どんの案山子猪連れゐたり 常朝
その後、天理街道を戻り、長岳寺のそばの紅茶館でケーキと紅茶をいただいて奈良へ戻りました。
大寒のわりに暖かい日を滝と明日香で過ごすことができました。
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