2011年5月23日月曜日

126.南港野鳥園、難波宮跡から四天王寺

「アカシア紀行・俳句」2011年5月22日(日)

 梅雨の前触れのような雨の日、いつものメンバー7人で、
大阪南港の野鳥園、難波宮跡から四天王寺を訪ねました。

 野鳥園は大阪南港の咲洲(さきしま)の北端にある、
500メートル X 300メートル程の広さの大阪市の公園で、中には
海水を入れる「潮入り」の池として北側の西池・北池と南側の南池、
展望塔、北観察所、南観察所、遊歩道などがあります。
電車ではコスモスクエア駅から南へ約1キロです。

 我々が阪神高速5号湾岸線の南港北出口からATC前を通って駐車場に
着いた9時半頃は雨で、展望室に入るとさらに激しくなりました。

 展望室の大きなガラス窓からは、大阪の海と、低い堤防の前の
野鳥園の池が目の前に広がりました。
野鳥を探しましたが、最初は西池の干潟の左に軽鴨が3羽いるだけ
でした。しばらくすると川鵜が来て、そのうち、「キアシシギ」
の群が南池の干潟の向う側の岸辺にきました。

 しばらくすると、干潮になり、潮が引いて干潟が大きくなり、
西池干潟と南岸のすき間が狭くなり、流れが出てきました。
そのうちきれいな婚姻色のアオサギが1羽流れに来て立ちつくします。
干潟の向う側(西側)には「シロチドリ」が数羽ツツツと走り始めました。
野鳥園の人が親切に大きな望遠鏡をセットしてキアシシギやシロチドリ
などを我々に見せてくれました。
飛んできた雪加(せっか)と鳴き声、ミサゴも教えてくれました。
12時を過ぎる頃には西空が明るくなり、明石大橋も見えてきました。

        潮入りの池に波立て走り梅雨    常朝

        青鷺立つ潮入り池に潮流れ     常朝

       (野鳥園:クリックで拡大:以下すべて)

       (野鳥園北池・潮入り池)

       (野鳥園西池と干潟)

       (野鳥園南池・潮入り池)


 12時半頃からATC北館3階の和献洋彩店(にんにん)で昼食後、
難波宮跡に行くため、阪神高速で市内に戻り森ノ宮ICで高速を出ようと
しましたが、森ノ宮ICは入口のみで出口はなく高井戸から戻りました。
玉造筋を少し南下して西の難波宮跡公園に着きました。

 ここは大化の改新(645)後約150年間断続的に都のあった所ですが、
今は300メートル四方ほどの広い公園となっており、
芝生と植林のほかには大極殿跡の石壇などがあるだけです。
雨は大体上がっていましたが、駐車場がないので、早々に宮跡を
離れました。

        雨上がる難波宮址に楠の花    常朝

       (難波宮跡公園)


 その後谷町筋を南下して四天王寺を訪ねました。
四天王寺は天王寺駅の北500メートルにある、300メートル四方ほどの
大きな寺院です。
聖徳太子を祀る大阪市内最大のお寺で、推古天皇の頃太子によって
建てられたとのこと。

 広い境内に五重塔と金堂、講堂、亀井堂、六時堂(六時礼讃堂)、
本坊など多くの建物があり、我々は東側の駐車場に駐車しました。
今日は聖徳太子の月命日で、入山料は無料でした。

 金堂の救世観音を参拝したのち、亀井堂で水塔婆の供養を拝見しました。
お寺の堂守2人が水塔婆(ご先祖の霊などと書いた薄い木の板の
経木(きょうぎ))を、長い柄杓で、湧き水を流す大きな亀形石盤の中に、
沈めていました。亀井堂の前には石の転法輪がありました。
湧き水は金堂の下から引いてきているそうです。
 のち、六時堂の前の石舞台を拝見しました。舞台の両脇の池には
大きなアカミミガメが沢山いました。

        水塔婆長柄で掬ふ青葉寺    常朝

        転法輪回す大寺楠の花     常朝

       (四天王寺:クリックで拡大:以下すべて)

       (四天王寺講堂)

       (六時礼讃堂と石舞台)

       (石舞台横の池)

       (亀井堂説明板・内部は撮影禁止)


本坊庭園は時間がなくて拝見せず、4時半頃お寺を辞して、上六の
シェラトン都ホテルのカフェベルで小句会後解散しました。

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