「アカシア紀行・俳句」2013年7年31日(水) 前へ 次へ
7月最後のむし暑い日いつものメンバー6人で、奈良県桜井市の
三輪大社の摂社である綱越神社の夏越祭「おんぱら祭」に参拝しました。
おんぱら祭の神事は午前中ですが、午後境内の舞台でさまざまな
踊りや演奏などがあり、夜は花火大会と夜店などでにぎわいます。
我々は大社の駐車場に車をとめ、10時前に大鳥居のそばの祭のアーチを
超えて神社に向かって左側の一般席に坐りました。
本殿は小さいですが、拝殿前には、すでに50人位の招待参列者と
100人以上の一般参列者が来ていました。
5、6人の神官、2人の巫女のほか、笛、ひちりき、笙(しょう)、
楽太鼓の4人の楽人も着席しました。
蝉声の中、雅楽が流れるなか、夏越祭が始まり、
祝詞、お祓いのあと、神饌奉納、巫女の舞、玉串奉納などが
行われました。その間に、神馬が傘をさした神官に曳かれて、本殿、
拝殿を3周しました。
神事のあと、5人の女性の踊りが披露され、ほぼ全員に
小さな茅の輪のお守りが配られ、境内に2つある茅の輪を、
夏越の祓いの歌を唱えながら3度くぐりました。
風通し良き席選び夏越祭 常朝
ひちりきの奏者よく肥え夏越祭 常朝
(おんぱら祭:クリックで拡大:以後同じ)
(綱越神社)
(本殿)
(茅の輪)
(形代の台)
(楽人)
(茅の輪くぐり)
(準備中の屋台)
途中小雨がありましたが、11時すぎ無事に夏越祭が終りました。
まだ屋台も準備中なので、我々は参道の「万葉」で昼食をいただき、
山の辺の道の桧原神社を訪ねました。
万葉の入口の鉢には綿の花が咲いていました。
(「万葉」の綿の花)
桧原神社に参拝する前に、近くの桃畑の袋掛けなどを見ようとしましたが、
まだ時期が早いのか、袋かけの袋などは見えませんでした。
いつもは境内の大きな注連柱から二上山が見えますが、今日は空が
夏霞のようにかすんで見えませんでした。
神社の杜は大きく深いのですが蝉の声がうるさい程で、なかに
ときおり短く「かなかな」も聞こえました。
桧原神社は昔、天照大神を祀っていたので元伊勢とも言われますが、
三重の鳥居で有名です。
天照大神を斎宮としてここにお祀りし、のちに伊勢にお移しした
豊鍬入姫命(とよすきいりひめ)の小さな社殿も左手にあります。
その鳥居の手前左の石垣にトカゲの子が登ろうとしてあきらめたり、
黒い揚羽蝶が美しい砂紋を飛んでいました。
神社西側の山の辺の道には烏瓜の青い実がありました。
蜥蜴の子石垣見上げ下りて来し 常朝
元伊勢の杜の深きに蝉の声 常朝
(桧原神社)
(三重の鳥居)
(境内)
(青い烏瓜)
しばらく境内を散策したりときおり吹く涼しい風を受けたあと、
下界に戻り、天理の天平庵で小句会後解散しました。
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