2018年2月4日日曜日

260. 奈良・龍田大社節分祭

「アカシア紀行・俳句」2018年2月3日(土)    前へ   次へ

 曇り空でやや寒い節分の日、いつものメンバー5人で奈良三郷町・龍田大社の節分祭を訪ねました。

 11時王寺駅北側のリーベル王寺・地下一階の百楽で集合し、早い目の昼食をいただき、
駐車したフロアを探しながらも12時半頃、風の神を祀る龍田大社へ移動しました。
節分祭は13時半からなので、大社の駐車場は止められました。

 すでに境内には参拝客もいて、高さ2メートルほどに桧葉の護摩壇(ごまだん)が組まれていました。

              (龍田大社) 

 左側のテントで節分祭関係者が甘酒を準備し、一人の男性が我々にも薦めてくれましたが、
神事が終わるまではと他の人からストップがかかり、お預けとなりました。
13時過ぎから20~30人の参拝者が拝殿に昇り、13時半過ぎ、神事が始まりました。
20分位で終わりましたが、途中で拝殿の中で豆撒きがあり、神官が「福は内、福は内」と
ばかり唱えて豆を撒き、数個の豆が拝殿の下にいる我々の所にも転がってきました。

       風神の杜に鳥声節分会      常朝

       福は内ばかり唱へて節分会     常朝

             (甘酒授与所)
             (神事の拝殿)

 甘酒をいただいた14時頃、雨がぽつりぽつりと降ってきましたが、
境内の下の方の護摩壇周囲で、神主の祝詞からお火焚祭が始まりました。
お祓いののち、神官、役員、一般参拝者の玉串奉奠(たまぐしほうてん)があり、
奉奠者全員に大祓詞(おおはらいのことば)の紙が配られました。
その後、拝殿から木の箱に入れられた神火が運ばれ護摩壇の桧葉に火がつけられ、
高々と白い煙が上がり、その内炎が上がりました。

 太鼓が打ち鳴らされて関係者全員が大祓詞を唱える中、炎が高々と上がり、近くの鳥居を
越えるほどでした。炎の威力か、いつの間にか雨は上がっていました。

             (お火焚祭の祝詞)
             (神火を運ぶ神官)
             (お火焚祭の煙)
             (大祓詞を読む参拝者)

 15時すぎ、炎が下火になった頃、拝殿前で、湯立(ゆたて)神事が始まりました。
男性一人が釜に木枝を次々と投げ入れ、ダンボールで煽ぎながら燃やしますが、
なかなか沸騰せず、15時20分頃やっと、巫女二人が出てきました。
一人の若い巫女が、祝詞を上げながら、切幣(きりぬさ)を撒いて、笹の葉をお湯につけました。
その笹の葉と鈴を振りながら、周囲の参拝者の前で家内安全などと呪文を唱えて釜の周囲を
一周し、神事が終わりました。

       湯立の笹振っていただく節分会    常朝

             (湯立準備の男性)
             (湯立の笹を振る巫女)

 15時半過ぎ、釜が片付けられ、拝殿下に左右2つある壇から餅まきが始まりました。
15人の餅の奉納者の名が読み上げられ、奉納者と宮司などが壇上に昇り、
紅白の餅を数百個撒かれました。
3~4才の男児を連れた母が「飛んでくるお餅をよく見て拾うんだよ」というと
男児は「はーい」と元気よく答えていました。結局男児は餅は拾えなかったですが、
拾った母から餅をもらってうれしそうでした。
我々も1~3個ずつは拾うことができました。

 その後、16時すぎから王寺駅南の「さと」でパフェなどをいただき解散しました。
雨模様のせいか、それほど寒くはなく、豆撒き、お火焚祭、湯立神事、餅まきと、
盛り沢山な節分祭でしたが、縁起の豆や餅を拾うことができて、
まずまずの立春を迎える準備ができたようです。

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