2018年2月11日日曜日

261. 奈良・水上池から崇神天皇陵

「アカシア紀行・俳句」2018年2月9日(金)    前へ 

 立春のあとの、秋空のようなハケ雲が浮かぶ晴れた日、いつものメンバー3人で、
主にオシドリ(鴛鴦)を見ようと奈良水上池から崇神天皇陵を訪ねました。

 13時すぎ、平城宮跡北側の水上池の南池の南岸に着きました。
水上池は南北に細い土手で別れている、縦横共400メートルほどの池です。
岸からはオシドリのような派手な鳥が水面に見えましたが、よく見るとハシビロガモ(嘴広鴨)でした。青首で胸は白、腹は赤茶、尾は黒できれいな水鳥です。

 右手からは、2、3羽の黒いオオバン(大鷭)、マガモヒドリガモなどが来ました。
左手の釣り桟橋の跡には、鳰(ニオ、カイツブリ)が潜っていました。
岸近く2,3メートルは薄氷が張っていましたが、その上をセグロセキレイ(背黒鶺鴒)が
つつつ と歩き、薄氷を揺らして波を立てました。

 探鳥らしい人から、北側の池でオシドリを見たと聞いたので、北池の西岸に移動しましたが、
見えたのは近くの鷭と、遠くの白鳥、マガモ、ハシビロガモくらいで、オシドリは来ませんでした。

 その後、天理市の南端の崇神天皇陵を訪ねました。
ここは何度か訪ねていますが10年くらい前の冬、オシドリを見たことがあります。

 拝所までの高い石段を登ると、青い御陵が濠の水面に美しく映って、水鳥が
滑るように泳いでいます。近くには、キンクロハジロやマガモがいました。
双眼鏡で遠くの鳥を探しましたが、オシドリは見えません。
しかし、広々とした御陵と濠をゆうゆうと泳ぐハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモなど、
水鳥たちを見ていると、あきがきません。
手前の土手には青首のマガモが十数羽並んで、日向ぼっこをしているようでした。

       薄氷を鶺鴒つつと行き戻り     常朝

       濠映す陵(みささぎ)の色鴨の色  常朝

              (崇神天皇陵の拝所)           
             (崇神陵の濠:右手)
              (崇神陵の濠:左手)
             (崇神陵の濠:左岸)

 2、3人の探鳥らしい男性が別々に石段を登ってきましたが、じきに降りていきました。
我々も4時前、御陵を後にして、天理のアーケードの北、別所の喫茶店「Bricks」で
ケーキとコーヒーをいただき、5時すぎ奈良へ戻りました。
立春とはいえあまり寒くはなく、お天気に恵まれた早春の探鳥の一日でした。

(望遠カメラがないので鳥の写真などは うす青い文字 をクリックして下さい)

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