4月下旬の暖かい快晴の日、いつものメンバー3人で奈良・漢国(かんごう)神社にある林(りん)神社の饅頭祭(まんじゅうまつり)を訪ねました。
饅頭祭は、鎌倉時代中国から来て日本で初めて饅頭を作り広めた林浄因を祖神として祀り、菓子業界をはじめ関係者が、祖神の徳を偲び菓子業界の発展を祈る祭です。
漢国神社は、近鉄奈良駅の西約100メートル、登大路の高天(たかま)交叉点を南下、
約100メートルほどの西側(やすらぎの道の)にあります。
我々が車を率川神社幼稚園の北の駐車場に預けて神社に着いた11時前は既に大勢の参列者や観光客らしい訪問者で狭い境内はいっぱいでした。
境内のテントでは蕨餅などの菓子類が売られていましたが、神事後饅頭とお茶をいただける整理券はなくなっていました。
(林神社:クリックで拡大、以下同じ)
(饅頭祖神の碑)
(売店のテント)
(境内の売店)
(藤棚)
林神社は境内の右奥にありその左には饅頭塚があります。
正面の拝壇に30~40人の参列者が椅子に座り、正面の祭壇には菓子会社からの奉納のお菓子がずらりと並べてあります。我々がいる社務所の前からはみえませんが、また右奥の本殿には大きな鏡餅と筍などの野菜が供えてあります。
午前11時、祭壇の右奥の「林神社」の前で神主のお祓いから神事が始まりました。
音楽はショウの音に弦楽器やシンセサイザーの音がまじっていました。
雅楽や祝詞に誘われるように、黒い花潜(はなむぐり)がきて、藤棚の花を巡り飛びました。
神事中小学生が50人ほど神前に入り、神事を見学していましたが、後から見えないので
しゃがんでといわれ全員がしゃがみましたが、しばらくして先生の指示で全員が境内を離れて市中に出ました。
一時間ほどで神事は終りましたが、最後に神主は、昔の甘味料の「あまずるせん」の小瓶を見せ来年はこれを使った饅頭を供えたいと話していました。
(あまずるせんは植物のアマチャヅルを煎じた昔の甘味料)
饅頭の祖神に供ふ藤の花 常朝
祭笛藤棚めぐる花潜(はなむぐり) 常朝
(神前にしゃがむ小学生達)
(祭壇と参列者)
(お茶と菓子を配る人達)
(本殿の楽人)
(饅頭塚)
(林神社本殿)
(本殿のお供え)
(林神社縁起(一部))
神事後林氏の子孫である塩瀬本家の人々の写真撮影などをしているなか、我々はお下がりの饅頭をいただき、饅頭塚や本殿などを拝見して神社を後にしました。
その後我々は高畑町の「たつや」で昼食をいただいて解散しました。
雲ひとつ無いお天気に恵まれた珍しい「饅頭祭」の一日でした。
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