「アカシア紀行・俳句」2025年1月24日(金) 前へ
残暑のまだ強い2024年9月下旬の日曜日22日、長男夫婦の招待で、孫の大学卒業と就職内定(車メーカー)のお祝をかねて、孫、長男夫婦、長男の義母と夫婦で箱根の一泊旅行をしました。
日曜日の午後1時頃横浜を出て、中央道御殿場ICの南、16時半ころ仙石原の箱根ハイランドホテルに着きました。車が箱根の山に入ると、急に雲と霧がでて、下界の暑さも消え、いきなり本当の秋になったようでした。
ここは40年以上前、義姉と妻が小学生だった長男を連れて泊まったホテルで、またホテルの南西3キロには
現役の頃、勤務先IBMの保養所仙石ロッジがあったので、同じ頃家族5人でお世話になった懐かしいところです。
夕食まで時間があったので、ホテルの大浴場と露天風呂に入り、6時半頃よりLaForetでフルコースの夕食を7人でいただきました。
仙石原の箱根ハイランドホテル ホテルの庭
雲霧の箱根に入り秋を知る 常朝
露天湯の落葉を掬ふ箱根かな 常朝
翌朝9時から洋食の朝食をいただき、10時頃から庭を散歩しました。
夜の間に降った雨が小止みになり、雨に濡れた芝生の庭を傘をもって歩きました。
11時ホテルをチェックアウトし、12時ころ、宮ノ下の富士屋ホテルを訪ねました。
富士屋ホテルは、日本のクラシックホテル9ホテルの一つで、明治初期に主に外国人向けに建てられたホテルです。今回はホテルの玄関や売店、ホールを見学しただけですが、和洋折衷の独特の建物や庭園でした。
宮ノ下の富士屋ホテル 富士屋ホテル本館
ホテル内に、明治28年から皇室御用邸として、また昭和9年から21年まで高松宮(昭和天皇の弟君)の別邸だった菊華荘が残されており、我々はそこで、フルコースの昼食をいただきました。
部屋の周囲には御簾がかけられ、柱などには菊の御紋があり、皇室ゆかりの建物という感じでした。
部屋からは庭に小さな池(心字池)と赤い橋が見え、白鷺が一羽来ていました。
菊華荘 菊華荘の心字池
御簾掛かる部屋にいただく秋の膳 常朝
御用邸跡の赤橋鷺来たり 常朝
料理は八膳からなる献上御膳と題したフルコースで、箱根の湯葉、鰹、伊佐木、ポークの麹煮、
海老、鱚の天ぷら、甲州ぶどうなどでした。
菊華荘の献上御膳コース 湯本の和菓子店「ちもと」
2時半ころコースが終わり、国道1号東海道を東へ降りて、箱根湯本の和菓子店「ちもと」(駅前通り店)で
箱根名物の「湯もち」を買い、4時頃小田原駅で長男一家と別れ、新幹線で関西へ帰りました。
卒業も入社内定も無事にできた孫も元気で。祖父母としても幸せな二日間でした。