「アカシア紀行・俳句」2018年8月4日(土) 前へ 次へ
猛暑続きの8月初旬、いつものメンバー4人で避暑を兼ねて奈良・天川村・洞川の龍泉寺などを訪ねました。洞川は3年前の7月末にも訪ねています。(参照:アカシア紀行218)
今回は橿原神宮西口で10時集合し、雲ひとつない8月の青空のもと下市、丹生、黒滝から11時半頃洞川・龍泉寺の駐車場に着きました。
すでにお寺の境内の駐車場は空きが2台しかない状態でした。
龍泉寺は大峰山修行者のための行者寺ですが、さすがに行者祭の翌日は行者らしい人はすくなく、境内は静かでした。役行者像のある水行場も今回は誰もいませんが、立っていると涼しい風がたえず吹いてきて、さすが海抜820メートルの行者寺です。
龍の口という湧き水から出る山の清水が境内のあちこちの池を美しく潤しています。
駐車場に近い南側の池には藻の花が咲いており、大鯉が底の砂に影をくっきりと落としてゆっくり泳いでいます。
見ていると、藻の下から大鯉がぬーっと顔を出して驚かされました。
龍の口の岩の説明書では、男の子を生んだ母親が白蛇の化身であると知らされ、自分の目を子に与えて、岩から湧き出る龍の口の泉に消えて、朝夕の鐘を合図に泉から出てきて乳をあげたとのこと。
また境内には、なでると軽くなり、叩くと重くなるという「なで石」があります。
試しになでてから両手で持つとなんとか上がりましたが、叩くと重くなるというのは、心臓に悪い気がしてやめました。
(龍泉寺山門-修験門:クリックで拡大、以下同じ)
(竜泉寺の前の橋(山上川))
(龍泉寺前のトイレ)
(洞川案内図)
(役行者像と水行場)
(龍の口伝説の説明板)
(なで石説明板)
(なで石(おもかる石))
(藻の花の咲く寺の池)
(藻の花)
藻の花の下より大鯉行者寺 常朝
白蛇の消えしてふ岩清水湧く 常朝
しばらく境内を散策してから、400メートル程南の「とり長」で鮎の塩焼き定食をいただきました。
混んでおり、7組分待ちましたが、その間下を流れる山上川をのニジマスの群れや鮎を見ました。
1時頃机に坐ってからも30分待ちましたが、充分お腹が空いて鮎も美味しかったです。
窓から道をみていたら、下山したのでしょう、頭襟(ときん)、結袈裟(ゆいげさ)姿で錫杖(しゃくじょう)を持った正装の行者が一人通りました。
3年前と同じく、洞川の旅館街で胃腸の薬「陀羅尼」と羊羹を買い、東の女人結界を訪ねました。
洞川温泉の旅館街の皿徳旅館のような行者宿は、夏休み中なので、中学生らしい子供たちがおそらく林間学校として、座敷や縁側で楽しそうに話していました。
結界では絶えず涼しい風が吹く中、父親が男の子に門を見せて子供の写真を撮っていました。
(とり長のメニュー)
(女人結界)
(黒滝・道の駅)
結界の湧き水旨し青葉風 常朝
行者宿は林間学舎子等の声 常朝
帰りに駐車料500円を収めて山の湧き水「ごろごろ水」をタンク一杯、ペットボトル3本分もらい、街で豆腐を買い、3時すぎ洞川を出ました。
途中黒滝の道の駅でソフトクリームをいただき、5時頃橿原神宮西口で解散しました。
下界は最高温度38℃の暑さだったようですが、おかげで暑さ知らずの一日を山の行者町で過ごすことができました。
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