「アカシア紀行・俳句」2008年6月9日(月)
6月の雨模様の日、妻、義兄姉らと5人で奈良・五條市小和町の豚牧場と
藤岡家住宅を見学後、奈良・下市町の広橋梅林を訪ねました。
豚牧場では期待の生きた豚は見られず、レストハウス「ばあく」でソーセージや
ハムを買っただけでした。
藤岡家は五條市近内町、JR北宇智駅の西約1キロにある、江戸時代天保3年
以来の民家で俳人故藤岡玉骨氏のご実家です。
昔庄屋だった大邸宅の復元と公開をすすめているNGO「うちのの館」の
若い職員の人が、親切に我々に米倉や玉骨さんゆかりの俳句の短冊などを
見せてくれました。
復元工事がほぼ終わり、11月から公開されるとのことでした。
五條市栄山寺近くのレストラン「吉野川」で昼食後、広橋梅林に行きました。
広橋梅林は近鉄吉野線・下市口駅から南へ約8キロほどの下市町広橋地区の
山地にある梅林です。
我々は車で五條市から吉野川沿いに下市町に入りましたが、
車では通常橿原神宮方面から169号線を南下、吉野川(紀ノ川)の
千石橋を渡ってさらに7キロほど黒滝方面へ南下します。
広橋地区の坂の途中に選果場があり、一人おられた梅農家の人に尋ねると、
地区の共同選果場でなく、その農家専用とのことでした。
梅干の箱が山と積まれていましたが、殆どが3年間漬けるものとのことで、
1箱6千円とのこと。われわれは見せてもらうだけにしました。
のち、頂上に近い広橋小学校の廃校跡にいきました。
平成11年に下市小学校に合併されましたが校舎や運動場はほぼ残っています。
小さな校舎は2階建てですが、すぐ前の崖の上が運動場で、運動場からの坂に
橋がかけられ、校舎の2階につながっていました。
運動場に登ると、卒業記念の長さ2メートルほどの絵が掛けられており、
校庭から見られる山々の絵が、山名入りで描かれていました。
下市町広橋出身の歌人「前登志夫」も昔この小学校で学んだことでしょう。
橋の崖側にはうつぎ(空木)の白い花が咲いていました。
広橋のお葉付き銀杏を見たのち、梅林に行き青梅を見ましたが、
道端に一羽の雉がいました。今年は梅不作で実が少ないそうです。
橿原ロイヤルホテルで小句会後解散しました。
盛り沢山な一日でしたが俳句の方はもう一つでした。
青梅や庄屋に見たる句短冊 常朝
校庭は崖の上なり囀れり 常朝
校庭より二階への橋山空木 常朝
(藤岡家住宅)
(広橋小学校跡)
(卒業記念の絵)
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