「アカシア紀行・俳句」2015年7月14日(火) 前へ 次へ
梅雨明け宣言以前の好天の続く最高気温36.5度の日、
いつものメンバー4人で、京都の祇園祭・御香宮神社を訪ねました。
山鉾巡行は17日ですが、日本三大祭の一つの祇園祭は7月一杯続くようです。
8時半すぎ奈良から京奈和自動車道経由、24号線から四条烏丸の
市営駐車場に着いたのは10時すぎでした。
四条烏丸の交差点に出ると、すでに完成した山鉾が四条通りに見えます。
我々はまず、交差点の東の長刀鉾(なぎなたほこ)を見に移動しました。
長刀鉾は山鉾巡行の時にいつも先頭をゆく特別な鉾ですが、
四条通りに設置されていて、その前のビル内に鉾宿があります。
鉾宿は町の鉾の関係者の集会所で1階では資料や団扇の配布、2階に
衣装展示などあり、2階から鉾への渡り廊下(橋)があります。
道路にお守りや記念品を売る売店のテントがあり、30人以上の人が
買い物のために並んでいました。
我々は人混みをかき分けるようにして鉾宿に行き若い男性から
笑顔で竹製の団扇をもらいました。
お守りなどを買うと2階や鉾への入場券がもらえますが、
長刀鉾は男性しか登れないとなっています。
鉾の土台を見ると、縄を何重にも巻いて装飾品のように見事に、
力強く土台と車輪と鉾をしばっていました。
我々はその後、函谷鉾、菊水鉾などを見ました。
菊水鉾では休憩のベンチがあったので、休んだあとお守りや記念品を
買い、鉾にも登りました。
鉾の上は意外に広くて、時々涼しい風が来て、スピーカーからの
祇園囃子が聞こえ、町を歩く人々を見下ろして祭気分を味わいました。
鉾宿の団扇を渡す笑顔かな 常朝
鉾上に登りて祇園囃子聞く 常朝
(山鉾マップ:クリックで拡大:以後同じ)
(長刀鉾)
(長刀鉾正面)
(函谷鉾)
(函谷鉾売り場)
(函谷鉾鉾宿)
(菊水鉾渡り廊下)
(菊水鉾の上)
11時半頃になったので、四条の交差点に戻り、交差点南の
COCON烏丸ビルの地下1階の「すし稲」で昼食をいただきました。
さすがに祇園祭の客が多く、約20分待ちましたが。
午後の町中は暑いのでこれ以上歩くのはやめて、奈良への途中、
伏見の御香宮神社(ごこうのみや)を訪ねました。
この神社は、平安時代境内から湧いた香りの良い水を飲むと病が
治ったので、清和天皇から御香宮の名をいただいたそうです。
今も本殿の近くに湧き水の石鉢があります。
説明板によると、ここは幕末の鳥羽伏見の戦いで薩摩軍の陣地になった
そうです。
幕府軍は南の伏見奉行所近辺にあったのですが、このあたりで官軍が
「錦の御旗」を立てたので幕軍は戦意を失い敗走したそうです。
境内には小さな神馬堂があり、子馬のような白馬が青いガラスの目を大きく
開けて立っています。
社務所のそばには、大きなソテツの木が幹から羊歯を垂れて立っていました。
夏祓いの人形(ひとがた)が本殿前に置かれていたので、紙の人形に
名前と年齢を書いて社務所に預けました。
青楓神馬の眼瑠璃の色 常朝
(御香宮本殿)
(伏見の戦い説明板:佐藤栄作氏書)
(御香宮神社香水)
(御香宮のソテツ)
(御香宮神馬堂)
帰り道に「かき氷」でもと、般若寺近くの植村牧場に立ち寄り、
牧場の喫茶店に入りました。
結局ソフトクリームのパフェなどをいただき,
ほてった身体から人心地になって奈良市内へ戻りました。
牧場の山羊の顔見て氷菓食ぶ 常朝
(植村牧場)
暑いながら天気に恵まれ、祇園祭や神社の湧き水を楽しめた一日でした。