2015年7月16日木曜日

217. 祇園祭から御香宮神社

「アカシア紀行・俳句」2015年7月14日(火)    前へ   次へ

 梅雨明け宣言以前の好天の続く最高気温36.5度の日、
いつものメンバー4人で、京都の祇園祭・御香宮神社を訪ねました。
山鉾巡行は17日ですが、日本三大祭の一つの祇園祭は7月一杯続くようです。

 8時半すぎ奈良から京奈和自動車道経由、24号線から四条烏丸の
市営駐車場に着いたのは10時すぎでした。
四条烏丸の交差点に出ると、すでに完成した山鉾が四条通りに見えます。
我々はまず、交差点の東の長刀鉾(なぎなたほこ)を見に移動しました。

 長刀鉾は山鉾巡行の時にいつも先頭をゆく特別な鉾ですが、
四条通りに設置されていて、その前のビル内に鉾宿があります。
鉾宿は町の鉾の関係者の集会所で1階では資料や団扇の配布、2階に
衣装展示などあり、2階から鉾への渡り廊下(橋)があります。
道路にお守りや記念品を売る売店のテントがあり、30人以上の人が
買い物のために並んでいました。

 我々は人混みをかき分けるようにして鉾宿に行き若い男性から
笑顔で竹製の団扇をもらいました。 
お守りなどを買うと2階や鉾への入場券がもらえますが、
長刀鉾は男性しか登れないとなっています。
鉾の土台を見ると、縄を何重にも巻いて装飾品のように見事に、
力強く土台と車輪と鉾をしばっていました。

 我々はその後、函谷鉾、菊水鉾などを見ました。
菊水鉾では休憩のベンチがあったので、休んだあとお守りや記念品を
買い、鉾にも登りました。
鉾の上は意外に広くて、時々涼しい風が来て、スピーカーからの
祇園囃子が聞こえ、町を歩く人々を見下ろして祭気分を味わいました。

       鉾宿の団扇を渡す笑顔かな     常朝

       鉾上に登りて祇園囃子聞く     常朝

         (山鉾マップ:クリックで拡大:以後同じ)       
         (長刀鉾)
         (長刀鉾正面)       
         (函谷鉾)
         (函谷鉾売り場)
         (函谷鉾鉾宿)
         (菊水鉾渡り廊下)
         (菊水鉾の上)

 11時半頃になったので、四条の交差点に戻り、交差点南の
COCON烏丸ビルの地下1階の「すし稲」で昼食をいただきました。
さすがに祇園祭の客が多く、約20分待ちましたが。

 午後の町中は暑いのでこれ以上歩くのはやめて、奈良への途中、
伏見の御香宮神社(ごこうのみや)を訪ねました。

 この神社は、平安時代境内から湧いた香りの良い水を飲むと病が
治ったので、清和天皇から御香宮の名をいただいたそうです。
今も本殿の近くに湧き水の石鉢があります。

 説明板によると、ここは幕末の鳥羽伏見の戦いで薩摩軍の陣地になった
そうです。
幕府軍は南の伏見奉行所近辺にあったのですが、このあたりで官軍が
「錦の御旗」を立てたので幕軍は戦意を失い敗走したそうです。

 境内には小さな神馬堂があり、子馬のような白馬が青いガラスの目を大きく
開けて立っています。
社務所のそばには、大きなソテツの木が幹から羊歯を垂れて立っていました。
夏祓いの人形(ひとがた)が本殿前に置かれていたので、紙の人形に
名前と年齢を書いて社務所に預けました。


       青楓神馬の眼瑠璃の色       常朝

         (御香宮本殿)
          (伏見の戦い説明板:佐藤栄作氏書)
         (御香宮神社香水)
         (御香宮のソテツ)
(御香宮神馬堂)

 帰り道に「かき氷」でもと、般若寺近くの植村牧場に立ち寄り、
牧場の喫茶店に入りました。
結局ソフトクリームのパフェなどをいただき,
ほてった身体から人心地になって奈良市内へ戻りました。

       牧場の山羊の顔見て氷菓食ぶ     常朝

        (植村牧場)      

 暑いながら天気に恵まれ、祇園祭や神社の湧き水を楽しめた一日でした。

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