「アカシア紀行・俳句」2009年12月4日(金)
師走始めのおだやかな天気の日、
いつものメンバー7人で山科の大石神社ほかを訪ねました。
大石神社は、昭和10年に創建された大石内蔵助を祀る神社です。
赤穂の大石神社は明治にたてられたそうです。
こちらの神社は京阪電鉄山科駅から南西へ約3キロ、バスで大石神社前ですが、
我々は車で、深草から府道35を東へ名神高速沿いに行きました。
神社は山科の低い山のふもとにありますが、12月の義士祭りの幟があちこちに
立っていました。
境内への石段の両側に献燈台があり、一力亭などの提灯が掛っています。
境内のすぐ右に囲いがあり、「花子」という名の小馬が一頭いました。
説明板にはファラベラ・ミニホースという種で、10歳だそうです。
本殿にお参りしたあと、境内やそばの池を散策、句碑を読んだりしたあと、
左手の宝物殿の展示を拝見しました。
四十七士の屏風や内蔵助の絵などがありました。
境内の紅葉は風もないのにゆっくり、ゆっくり散っていました。
散りつつも紅葉輝く義士の杜 常朝
紅葉散る間のほどよくて義士の杜 常朝
(大石神社:写真はすべてクリックで拡大)
(大石神社の紅葉)
(大石内蔵助の絵)
その後、近くの岩屋寺に行きました。
ここには元禄14年6月から翌年討ち入り4ケ月前の8月まで内蔵助が過ごした
大石邸の跡がありますが、神社と同じく、紅葉が大変きれいでした。
討ち入り後、邸宅、田畑などをすべて岩屋寺へ寄進したそうです。
「雪がきてなにもなき野をかざりけり 都峰」などの句碑があります。
寺の左手には産土神(うぶすな)の山科神社があります。
石段が高くで我々は登らず下から頭を下げただけでした。
(岩屋寺)
道を戻って、伏見稲荷門前の「稲福」で昼食後、
伏見大社に参拝しました。
さすがに大社は、平日なのに大勢の参拝客があります。
境内右手に舞台があり、奉納の舞がありました。
舞を奉納すると分霊をいただけるそうで紫の袱紗に包んでいました。
私は本殿奥の火焚き祭などの斎場へ行きましたが、ロープがあり
入れませんでした。
途中の参道に女占い師が小さな台をおいて、立ったまま、女の人の
占いをしていました。
奥の参道では中学生らしい女生徒たちが散ってくる木の葉を競って
受けようとしていました。木の葉に遊ばれているようでもありました。
占いの女立ちをり冬の杜 常朝
女生徒の群とたはむれ木の葉散る 常朝
(伏見稲荷大社)
(伏見大社の舞台)
その後、伏見桃山城を訪ねました。
ここは2007年以降伏見桃山運動公園の一部になっていますが、
1964年(昭和39年)に、江戸時代の伏見桃山城を模して
つくられた模擬城で、城内の見学はできません。
庭には赤い橋もあり、桜などが植えられて広々とした公園ですが、
俳句はむずかしい感じです。
しばらくお城などを見た後、奈良・ドリームランド跡前のcocosで
小句会後解散しました。
入場のできぬ天主に冬の雲 常朝
(伏見桃山城)
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