「アカシア紀行・俳句」2007年12月20日(木)
師走も押しせまった寒い日、妻、妻の友人、義兄姉らと京都・宇治田原を
訪ねました。目的は煎茶の始祖を祀る茶祖明神を参拝し柿屋を見ることと、
ついでにそこで作られる古老柿(ころがき)を買うことです。
茶祖明神は、江戸時代現在の緑色の煎茶の製造法を確立し、江戸で発売した
地元出身の永谷宗円を祀る神社で、宇治田原町役場の東約4キロの
国道307号線沿いの宇治田原郵便局のさらに南東2キロほどの谷道の
奥にあります。
もともとここは村の鎮守のような比較的小さい神社(大神宮神社)ですが、
昭和になって永谷宗円が茶祖の神として祀られたようです。
神社のそばに生家の跡があり、そこには製茶道具やほいろ跡を保存する施設
として永谷宗円生家が建てられています。4方の軒には大きな茶壷が置かれて、
茶の花が咲いていました。
庭には、屋敷神が祀られ、柚子と橘などが供えてありました。
そのあと、宇治田原の国道に戻り、柿屋を見学しに行きました。
最初は国道から町立図書館へ行く橋の北側の柿屋を訪ね、古老柿を買ったあと
見物させてもらいました。そこは農家の主人1人が働いており、まもなく柿屋を
たたむと言っていました。
柿屋は大きな刈田の半分位の場所に、巾10メートルほど、高さ6~8メートル
ほどに長い丸木で組み立てられており、あとは穭田(ひつじだ)といわれる、
残る稲株から少し伸びた稲葉がまだ緑色をしている田でした。
そのあと、郷の口の交差点を南下して、橋のところで大きな柿屋への道を聞くと、
農家の主婦らしい人が自転車で案内してくれました。
その柿屋では5,6人の人が忙しく働いており、少し離れた農家の自宅へも
案内してくれました。偶然その家は「古老柿作りの名人」と宇治田原町の
ホームページで紹介されている森口半治さんのお宅だったので、
名人の古老柿を買うことができました。
柚橘供ふ茶の祖の屋敷神 常朝
穭田を半分刈りて柿屋組む 常朝
(宇治田原の茶祖生家)
(宇治田原の柿屋:2004年12月14日撮影しました)
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