「アカシア紀行・俳句」2008年4月25日(金)
4月のさわやかな天気の日、中学同窓生4人と
奈良・吉野の宮滝から吉野水分神社・蔵王堂へハイキングしました。
うち二人は女性で東京からのTさんと大阪からのDさんでした。
リーダーのS君はバス会社勤務で今も奈良の山の登山ガイドを
しているベテランです。
近くに住むもう一人の同窓生K君は都合で参加できなかったのですが、
彼の車で上市駅から宮滝まで送ってもらい、9時すぎ宮滝につきました。
電車で来る場合は上市駅からバスがあります。
宮滝は飛鳥に都のあった頃、離宮があったところで、持統天皇は
19回も吉野の離宮へ行幸されたとのことです。
大きな岩が吉野川の流れに淵を作り風光明媚なところです。
我々は、宮滝の橋から万葉集にでてくる「象の小川」に沿って
南西へ沢を登り、御園分岐点から左へ(南へ)さらに登って、
花矢倉という桜の見晴らしのよい所からすぐ先の水分神社につきました。
途中滝など見ながらゆっくり登ったので11時すぎでした。
水分神社は古式豊かな神社で、神主が拝殿で花鎮めの祝詞でしょうか、
祝詞を朗々と上げていました。
それに呼応するように境内(斎庭)の山桜がちらほら散っていました。
鈴蘭はまだ蕾でした。
その後、花矢倉の上の世尊寺跡の吉野展望台で、茶屋の甘酒をいただき、
昼食にしました。
展望台からの眺めは最高で、吉野の蔵王堂や桜の木々が見渡せました。
4月の終わりなので桜はぽつんぽつんと残っているだけでしたが、
見物客の少ない静かな吉野の春を満喫しました。
展望台の崖の上には旧世尊寺の鐘が頑丈な建物に保存されています。
この鐘は奈良東大寺の太郎鐘、高野山の次郎鐘とあわせて日本三古鐘の
ひとつで三郎鐘と呼ばれていますが撞かれるのは除夜のみとのことです。
展望台の子守茶屋の店主が、我々5人の記念写真を撮ってくれました。
背景が見下ろす吉野山なので脚立の上に登ってシャッターを押してくれました。
12時半頃から再び歩き、古刹の桜本坊、静御前が舞を舞った勝手神社、
義経・静御前らが滞在したという吉水神社のあと、蔵王堂を参拝しました。
ここで記念に寄進瓦に5人の名前を書いて、堂下の喫茶店でおいしい
コーヒーをいただき、土産の吉野葛を買い、ケーブルに乗らずに七曲りを
歩いて下山、吉野駅から3時半頃の電車で帰途につきました。
同窓生との山歩きは初めてで記憶に残る旅でした。
み吉野の残る桜を惜しみけり 常朝
水分社の祝詞に散れる山桜 常朝
三郎鐘の音聞きたしや山桜 常朝
(吉野水分神社の山桜)
(展望台より蔵王堂など吉野山を望む)
(吉水神社)
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