「アカシア紀行・俳句」2011年4月3日(日)
4月のまだ寒い日、いつものメンバー6人で奈良の橿原神宮・神武祭に
参拝後、桜井市の桧原神社を訪ねました。
天気予報は曇後晴れでしたが、9時過ぎ橿原神宮に着いてしばらく
すると霙(みぞれ)が降り出しました。
神武祭は神武天皇崩御の日として、皇居の皇霊殿、宮崎神宮でも
行われるようで、橿原では午後行列がありますが、今年は、
東日本大震災のため中止となりました。
しかし参道には長い植木市や露店が参拝者の割には沢山出ていました。
10時頃から霙のなか拝殿で大勢の参列者とともに神事が始まりました。
我々は手前の外拝殿で参拝後しばらく神事を拝見しました。
霙も小止みになったので、拝殿の左(南)にある深田池にいき、
鴨などを見ました。
池は周囲7~800メートルもある大きな池で周囲には桜なども植えられて
以前にはなかった対岸への橋が二つあります。
桜は五分咲き位で、残り鴨のヒドリガモが沢山泳いでいました。
対岸の杉の木などに多数の鵜が巣を作って、鵜の子供たちがピーピーと
鳴いています。鵜の交りでしょう2羽3羽が木の上で羽ばたいていました。
その後、池の南側にある神田(神饌田)に行きました。
田は周囲120メートルほどで周囲に浅い濠があり、蓮華草、なずな、
はこべ、セリのような白い花が咲いていました。
6月下旬にはお田植祭、11月23日には新嘗祭などがあるようです。
神籬に春のみぞれや神武祭 常朝
神田に浅き周濠花はこべ 常朝
(橿原神宮-神武祭:クリックで拡大:以下すべて)
(深田池)
(ヒドリガモ)
(神田)
(案内図)
橿原観光ホテルで昼食をいただいた後、桜井市の桧原神社に
着いた1時すぎには良い天気になっていました。
桧原神社は、アカシア紀行2008年53稿にも書きましたが
崇神天皇の頃、皇居にお祀りしていた天照大神を、皇女・豊鋤入姫
(とよすきいりひめ)が斎宮として、この地(笠縫)に移し、
のちに伊勢に遷宮されたことから、元伊勢とも言われる古い神社で、
今は三輪大社の分社とのことです。
天照大神、伊弉諾(いざなぎ)命、伊弉冊(いざなみ)命と
豊鋤入姫を祀っています。
神社は山の辺の道の途中で三輪山の北西中腹にあり、
西に大和盆地を一望でき、正門の大きな注連縄の柱の間から
はるかに二上山も見えます。
ご神体でしょうか、三ツ鳥居の奥に大石が玉砂利に囲まれています。
参拝後、神社前の茶店の横の道から井手の池へ歩きました。
池のほとりの桜は3分から7分咲きで鶯が鳴いていました。
しかし目的は桃の花で、池の北側の丘の桃畑に登りましたが、
桃はまだ1分咲きにもなっていませんでした。
枝に数個の花をつけている桃の木もありましたが。
畑からは箸墓や大和三山が見渡せてすばらしい眺めでした。
その後、桜井の天平庵で小句会後解散しました。
箸墓も三山も見え桃の花 常朝
元伊勢の池に鶯一と鳴きす 常朝
(桧原神社の大注連縄・ニ上山)
(三ツ鳥居)
(桃の花)
(井手の池の桜と三輪山)
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