「アカシア紀行・俳句」2007年6月16日(土)
6月にしてはよい天気の土曜曜日、入院している妻の見舞いに、
次男一家が来る夕方まで時間があったので、奈良市郊外の佐紀盾列古墳群
(さきたてなみこふんぐん)にある磐之媛(いわのひめ)陵に行きました。
ここは、平城京跡の北側にある水上池のさらに北に接している古墳で、
仁徳天皇の皇后「磐之媛」の御陵とされています。
磐之媛は、浮気をした仁徳天皇に怒り、難波の宮を出て、
現在の京田辺市の同志社大学付近にあったとされる筒城(つづき)の宮に棲み、
生涯難波の宮に帰られなかった誇り高い葛城氏出身の皇后です。
御陵の周囲は、巾10メートルくらいの濠で囲まれ、守衛小屋もあり、
管理が行き届いています。(守衛小屋は大抵無人ですが)
濠は睡蓮で殆ど埋まっており桃色がかった白い花が咲いていました。
1、2ヶ所睡蓮がとぎれている濠の水は黒々と深そうでした。
手前の土手でがさごそと音がするので見ると、トカゲが2匹、追いかけ
合っていました。
そのうち、追いかけている雄(多分)のほうが、相手(雌)の横腹を
ゆるく噛み、最後は巻きつきました。
睡蓮のとぎれの水の深さかな 常朝
蜥蜴の恋横腹ゆるく噛みにゆく 常朝
(磐之媛陵の睡蓮 なら・観光ボランティアガイドの会「朱雀」のホームページより)
(磐之媛陵・小公園の万葉歌碑 巻4 675)
(おみなへし佐紀澤に生ふる花かつみ かつても知らぬ恋もするかも)
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