2023年6月1日木曜日

296.飛鳥・キトラ古墳から高松塚

 「アカシア紀行・俳句」2023年4月1日(土)    前へ  次へ  

 長男が3月末関西出張で帰省の折、長男夫婦と、妻と4人で、久しぶりに飛鳥を訪ねました。

 9時頃、長男の車(彦根からのレンタカー)で24号線を南下、京奈和自動車道から169号線経由し、明日香の南西、近鉄壺阪山駅の東1キロほどのキトラ古墳に10時半頃着きました。

 キトラ古墳は1983年(昭和58年)発見された極彩色壁画のある円墳です。道の西側の駐車場に駐車して、道を横切り、壁画体験館(四神の館)を見学しました。以前訪ねたときはこのような立派な施設はなかったです。

 一階には壁画(東壁の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武)が展示され、地階には大きな星座のある天井の 下に、石室のレプリカ、壁画の説明、壁画の下に描かれた12支の動物(一部)が展示されていました。

 見学後、壁画体験館の南にある、たんぽぽが点々と咲く古墳を外から見ました。

 その後、1キロほど北の高松塚を訪ねました。古墳に最も近い駐車場に駐車し、50メートル北の壁画館(入場料300円)に入りました。高松塚古墳は1972年発見された、極彩色の女子群像の壁画のある古墳です。

 北壁には玄武、東西の壁には男子群像と女子群像が、さらに東に青龍、西に白虎が描かれ、南面は盗掘のため破壊されたようです。

 女子像の一人が持つ団扇のようなものは貴人の顔を隠すため、大きな耳かきのようなものは蝿などを追う払子(ほっす)とのことで、元日朝賀の儀式に列する舎人ら官人の様子を描いたもので、天皇のお子様である親王(忍壁、高市親王など)が埋葬者らしいです。

  玄武:キトラ古墳              星座:キトラ古墳







       たんぽぽや地下に星座の古墳丘     常朝


 その後、川原寺跡の東500メートルほどの「めんど屋」で昼食をいただき、1時半頃甘樫の丘に登りました。頂上は桜の花が満開で、時おり風が来ると見事な花吹雪となりました。天気に恵まれ頂上からの飛鳥の景色は格別でした。 

天樫丘を降りて3時すぎ北東1キロほどの飛鳥資料館を訪ねました。資料館の庭には飛鳥の奇妙な石像(須弥山石、石人像、猿石、亀石など)があって面白いです。

  甘樫の丘:飛鳥寺方面            飛鳥資料館:亀石






                出会いたる甘樫丘の花吹雪    常朝


 あと、前の「天極堂」で葛きりなどをいただいて4時頃から奈良へ帰りました。
良い天気に恵まれ、満開の桜とたんぽぽの飛鳥をゆっくり楽しめた一日でした。