2018年11月22日木曜日

274. 京都・木津川市の浄瑠璃寺から沈水橋

「アカシア紀行・俳句」2018年11月21日(水)    前へ  次へ

 秋も深まった11月下旬、久しぶりのメンバー4人で紅葉狩りを兼ねて京都・木津川市の浄瑠璃寺などを訪ねました。
浄瑠璃寺は3年前5月にも訪ねています。(参照:アカシア紀行212

 今回はもともと新そばを味わいたいと、桜井市の「笠そば処」を訪ねる予定でしたが、
水曜日レストランが休みとわかったので、門前の吉祥庵の新そばを目的に浄瑠璃寺を訪ね、10時半ころ門前駐車場に着きました。
ところが吉祥庵もたまたまお休みで、昼食は境内の「あしびの店」ということにして、境内を散策しました。

 紅葉で美しい宝池(ほうち)をはさんで、九体仏を安置する本堂と薬師如来の三重塔が緑の山を背に立っています。

池には紅葉の落ち葉が池面を敷きつめるほど浮いており、鯉が紅葉を押しわけて顔をだしています。岸辺には野紺菊が咲き、万両が赤い実を沢山提げていました。
本堂右の紫色の実をつけた豊国柿の下あたりに子猫が3~4匹いたので頭をなでても嫌がらずに平気でした。

 受付で拝観料400円を収めて、九体仏と特別開扉中の吉祥天女像などを拝観しました。
九体仏のうち二仏は、現在修復中で本堂にはお留守でした。今年夏から5年かけて九体仏を順次修復するようです。
世田谷の九品仏には仏様の名前札がありましたがこの寺の九体仏には、上品上生、中品中生、下品下生などの名札がないのでどの仏様が修復中かはわかりませんが、左端と右から二体目がお留守なのでおそらく下品仏でしょう。

 彼岸の本堂から反対の此岸へ歩き、三重塔を拝観しました。池の周囲の紅葉は日を受けて見事でした。
境内の「あしびの店」でそば定食などをいただき、岩船寺下までドライブしました。

                 (浄瑠璃寺の紅葉)           
                (浄瑠璃寺の本堂)
                 (九体仏:寺の説明書より)
                 (吉祥天女像:寺の説明書より)
                 (三重塔)
              (浄瑠璃寺の境内:寺の説明書より)
                 (あしびの店)
             
       紅葉明かり吉祥天の頬白し      常朝

       日を透かす色こそよけれ冬紅葉     常朝


 そのあと、当尾(とうの)の山中を走り、加茂駅そばから木津川沿い163号線を東へ遡上し、笠置大橋の東3キロの沈水橋を訪ねました。この橋も3年前の出水のあと訪ねました。(参照:アカシア紀行220
今回は水も少なく、低い橋の下のさらに低い川底の石がはっきり見え、橋のたもとには冬芒がまっすぐゆれていました。
上流の水面には冬紅葉が映っていました。橋の南詰を登ると東海自然歩道の案内図がありました。

                 (木津川枕水橋)           
                (枕水橋案内図)             

       沈下橋の底石覗く冬の川      常朝

       沈下橋近き川面に冬紅葉      常朝

 
 しばらく橋の上から川面や山を眺めたあと、奈良に戻り、夢風広場のレストラン「幡Inoue」でケーキセットをいただいたあと、JR奈良駅で解散しました。
深秋の良い天気に恵まれ、加茂山中の美しい古寺や紅葉、木津川の景色などをゆっくり楽しむことができました。