2011年6月16日木曜日

128.三輪大社笹ゆり・耳成山から明日香・蛍狩

「アカシア紀行・俳句」2011年6月15日(水)

 梅雨晴れ間の涼しい日、いつものメンバー5人で、奈良県桜井市の
三輪大社の笹百合園、耳成山、蛍狩で飛鳥柏の森などを訪ねました。

 奈良市の率川(いさがわ)神社は「ゆりまつり」
(三枝祭(さいくさまつり):今年6月17日)で有名ですが、
三輪大社の摂社であり、祭に奉納される笹ゆりは、(今年は6月16日)
三輪大社から送られます。
今日は奉納の前日ですが、大社で大切に育てられている笹ゆりを見に行きました。
三輪の笹ゆり園は2ヶ所あり、ひとつは三輪大社祈祷殿の下(西)に、
もうひとつは、北側の狭井神社の西にあります。
我々は午後2時半過ぎ集合、本殿参拝後、2つの笹ゆり園を拝見しました。
どちらのゆり園もすでに奉納用に剪られたのか、百合の数は数十本しか
見えませんが、いずれも淡いピンクの花を優雅につけていました。
 そのあと、久延彦神社を参拝しました。ここは智慧の神様で、
フクロウ形の受験生の絵馬が沢山かけられていました。
神社下の社前の民家には、蛍袋など多くの花が数えられない程の
植木鉢に咲いていました。小さな植物園のようで、当主の話では、
名前の知らない花もあるとのこと。

        笹百合のうつむき聞くや谷の音    常朝

       (三輪大社:クリックで拡大:以下すべて)

       (ささゆり園)

       (狭井神社)

       (狭井神社鎮女池)

       (久延彦神社参道)


 その後、橿原市の耳成山に立ち寄りました。
時間がなかったので頂上付近の山口神社は参拝せず、
南側の池のよく整備された公園で菱や水鳥を見ました。
菱の白い花がきれいでした。

        蔓引きて見せてもらひし菱の花    常朝

        菱の葉を些も沈めず水馬       常朝

       (耳成山)

       (耳成山の池)


 橿原観光ホテルで5時半頃から夕食をいただき、
この時期蛍が飛ぶとのことで、明日香に行きました。

 7時ころ勧請縄のある飛鳥川・稲渕に着きました。
稲渕の勧請縄の男縄から15号線を100メートル程上流へ進むと、
左に、飛び石の案内標が立っていたので、その坂を左に降りて
マタタビの花をくぐっていくと、飛び石がありました。
飛び石は万葉時代からある地元の簡易な橋です。
梅雨出水で飛び石は殆ど水をかぶっています。
しばらく待っていましたが、まだ早すぎたのか蛍が見えないので、
稲淵に戻り、車を置いて、旧道を100メートル程上流へ歩き、
別の飛び石案内標から川岸に降りました。
飛び石のすぐ下流の板橋で目をこらしていると、
すぐそばの岸の草むらで蛍が光りはじめ、続いて2匹、3匹、
4匹と光って、数匹が飛び始めました。
草の蛍を1匹手に取っても飛ばずにズボンなどに止まりました。
水音にまぎれながらも、河鹿の声も聞こえました。

        飛び石を薄く覆ひて梅雨出水     常朝

        火を消して飛ぶとき速き蛍かな    常朝

       (飛び石案内標)

       (飛び石)

       (飛び石そばの板橋)


 そのうち、15号線に駐車した車から、数人が板橋まで、降りてきて、
いっしょに蛍を鑑賞しました。
最初の飛び石の位置関係がわからなかったので、車で15号線へ戻り、
確認しましたが、最初のは、あとの飛び石より数十メートル下流にあり、
蛍の巣のありそうな岸辺は、最初のより少し上流だったようです。
闇が濃くなる飛鳥川の夜景も楽しんで9時頃現地解散しました。

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