「アカシア紀行・俳句」 2013年5年29日(水) 前へ 次へ
梅雨入りの翌日で雨予報の日、いつものメンバー5人で、
宇治田原の茶畑から茶宗明神などを訪ねました。
天気予報では朝雨で午後時々雨だったのですが、
雲の中に少し青空が見えたので、雨の降らない内に茶畑を見ようと、
24号線の山城大橋の方へ車を進めました。
途中の木津川河川敷には、大きなオウチ(楝)の木が沢山あり、
淡紫の花が咲き放題に咲いています。
山城大橋を右折、307号線を東へ湯屋谷の北の谷村製茶工場の
角から大福集団茶畑に登りました。
奥へ進むと、2人の農家の男性が急坂の茶畑で休憩していたので、
車を止めさせてもらい、話を聞きました。
今は一番茶の茶摘みが終り2番茶のために茶葉を刈っているとのこと。
刈らないと新しい葉が(6月末頃から)出ないそうです。
茶は一年で4回叩かれる(刈られる)そうです。
最近は茶をペットボトルで飲むので、急須で飲む本来の茶の味を
若い人は知らないため、宇治茶などは売りにくいとのこと。
本来の美味しい茶は黄色で、青色の茶は美味しくないそうです。
(抹茶などを別にすれば)
宇治茶は高級品が多いが量が少ないこともあり、
ペットボトル用の(九州などの)大量生産による安い茶には、
勝てないようです。
今回刈る茶葉はほうじ茶として出していましたが、今はビジネスに
ならないので、畑の中に放置するそうです。
乗用茶摘機が入れるよう、この辺りの急坂の茶畑をならして
平地にする計画があるそうです。
数年後には変化に富んだ美しい茶畑が見られなくなるでしょう。
どこからか老鶯が良い声を聞かせてくれ、
茶畑の道にはニワゼキショウ、マツバウンラン、シロツメグサ、
ハハコグサなどが咲いていました。
お二人が一台の弓型の茶摘機を持って茶葉を刈り始めました。
刈られた茶葉が飛んで、さらに山風で飛ばされていました。
茶山のふもとの土手には木苺が赤い実をつけ、
夏わらびが茂っていたので先だけを少し採りました。
老鶯や茶畑の畝は四方より 常朝
茶摘機の弓の曲がりに青葉風 常朝
(茶畑:クリックで拡大:以後同じ)
(茶葉を刈る人)
その後茶山から307号線の5キロほど西、郷の口近くの
「コメリ」店の筋向いにある食事処「くつろぎ」で昼食をいただき、
茶宗明神を訪ねました。
再び307号線を東へ4キロ程で右折、湯屋谷に行きましたが、
途中の三叉路で道を間違えたため、そのまま山中の大滝に行きました。
大滝では、例年9月1日に五穀豊穣と雨乞い祭りをするそうです。
山深い谷道の行き止まりにきれいな細い滝があり、大滝大明神と書いた
鳥居と小さな建物があります。
滝が細いので滝壺も直径1尺ほどにしか見えませんが、
滝音は山に響いています。
石段を登ると、大岩の下に不動明王が祀られていました。
それでも滝の頂上は木々に隠れて見えません。
時々高くきれいな鳥声がしました。
谷音の滝音となる行きどまり 常朝
一尺の滝壺の音山響く 常朝
(大滝入口)
(大滝)
(大滝の不動明王)
大滝から三叉路へ戻って、あらためて茶宗明神を訪ねました。
ここは6年前の12月訪ねましたが、今回は谷の湿気のうえに
梅雨の湿り気がありました。
神社のそばの永谷宗円の生家(復元)と庭は、竹垣で囲まれて
いました。シュロ縄の輪で閉じられた戸を開けて庭を拝見しました。
以前と同じく茶畑もあり、紫陽花の青葉がきれいでした。
右手の谷の対岸にも茶畑があり、夏わらびの間を黒い蛇が走りました。
蛇走る茶宗明神の茶の畑 常朝
(茶宗明神)
(茶宗明神本殿)
(永谷宗円生家)
(永谷宗円生家の庭)
(JA宇治茶の郷)
(お茶の陳列)
その後JAやましろの「宇治茶の郷」で、お茶を買い、
奈良に戻り旧ドリームランド前のcocosで小句会を楽しみました。
梅雨の雨を覚悟しましたが、一日中傘を開かずに宇治田原の
茶畑や青葉の谷を楽しむことができました。
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