「アカシア紀行・俳句」2016年10月21日(金) 前へ 次へ
10月下旬の曇りながらも秋らしい金曜日、句会の先輩諸氏らと9人で
滋賀県高島郡志賀町の琵琶湖畔の町、北小松を訪ねました。
目的は秋の琵琶湖吟行と、落鮎料理です。
10月上旬句会の先輩女性が急逝されて少しさみしい吟行となりましたが
京都駅に10時集合、目玉の鮎料理に気を取り直して京都を出発です。
JR湖西線今津行で約50分、北小松駅からゆっくり歩いて
まず途中の樹下神社(じゅげじんじゃ)を訪ねました。
樹下神社は 平安時代982年日吉大社の摂社「樹下宮」を勧請して建てられたそうで、
境内には天満宮、金毘羅宮、大髭神社が祀られています。
本宮の鈴の緒には、奉納者「追いさで漁組合」の名札が掛かっています。
境内には戦争で供出された神馬像の台岩や、石棺が置かれ、御神水の池には
緋鯉、大鯉が泳ぎ、ムクロジの大樹からは実が沢山落ちていました。
小さい青蛙が一匹、境内の草を元気に跳んでいました。
車窓より穭田(ひつじだ)見えて湖西線 常朝
青蛙斎庭に元気直哉の忌 常朝
(北小松駅-湖西comより)
(北小松駅改札口-http://sta.nuttari.net/より)
(樹下神社-kimamatei-shima.comより)
その後、161号線を横切って琵琶湖畔に出ました。
桟橋の杭だけが黒黒と残ってゆっくりと波に濡れています。
料理店の松水(しょうすい)に進む皆さんと別れて先輩一人と二人で北小松漁港を訪ねました。
10艘ほどの諸子船が留められており、若者が一人ブラックバスを釣っていました。
諸子漁の時期でないので他に誰もいませんでした。
堤防の下には猫が一匹居り、波の静かな琵琶湖には鳰が10羽くらい泳いでいます。
明るい曇り空を雁が10羽ほど北の空へかぎ形で飛んで行きました。
行く秋や小さき港に諸子舟 常朝
行く秋や魞(えり)の向ふに近江富士 常朝
(北小松漁港-http://taikutuoyaji.com/歩こーなより)
(松水玄関-sho-sui.comより)
12時半ころ松水に入り、出句してから、鮎料理をいただきました。
私には珍しい「子持ち鮎」を、各自が机の上の網焼き器で焼いていただき、
後にはうなぎの蒲焼き、鮎の刺し身「背がき」もいただきました。
食事と句会の2階の部屋からは松水の水槽や琵琶湖を眺められます。
大きな水槽がいくつもあり、大鯉やチョウザメが泳いでいます。
子持ち鮎目玉黒黒跳ねさうな 常朝
(子持ち鮎)
(鮎の背がき)
(北小松駅からの眺め-駅前)
(北小松駅からの眺め)
句会ののち、15時20分頃、料亭のマイクロバスで北小松駅まで送ってもらい、
4時半頃京都駅で解散しました。
お天気に恵まれ、ご馳走の鮎料理とともに、深みゆく秋の琵琶湖を楽しんだ一日でした。
(写真はタブレットのカメラでしたが、操作ミスで前半の写真が消えてしまいました。
やむなく他の方のブログ等の写真を一部借用させていただきましたのでお許し下さい)
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