「アカシア紀行・俳句」2008年8月9日(土)
暦の上では秋といってもまだまだ暑い日、句会の諸先輩らと京都東の
清閑寺を訪ねました。
清閑寺は、お寺からいただいた伝記によると、
延暦21年(802年)紹継法師による創設で今は真言宗智山派とのこと。
この地は、東海道から京の五条方面へ入る峠にあり、「歌の中山」と
よばれているそうです。
江戸方面からきた人が京を見る最初の感動の地でした。
また土が良く清水焼の発祥の地だそうで、石碑が立っています。
さらに、平家物語にある小督(こごう)の局で有名な寺で、幕末には
西郷隆盛と月照が謀議した寺とのことです。
小督の局は高倉天皇に愛されましたが、中宮(建礼門院徳子)の父であった
平清盛の命で、御所からこの寺に追い出され剃髪しました。
高倉天皇の遺言で、小督の局の寺に御陵が作られたとのことです。
ここへは、清水寺から南へ徒歩でも来られますが、
我々は京都駅からタクシーに合い乗りしてきました。
(京都駅の東約3キロ、国道1号線のガードをくぐります)
駐車場の上は高倉天皇、六条天皇の御陵があり、蝉が鳴いていました。
御陵の前の石段を登ると清閑寺の山門があり、
石段や境内には道おしえ(はんみょう)が数匹いました。
我々が入山するとお住職が蚊取り線香を庭に出してくれました。
山門を入って左の鐘楼の前に、西郷隆盛月照謀議旧跡の石標があります。
境内から西の谷の合間に京都タワーが見えます。
見晴らしの場所に大きな岩があり、要石(かなめいし)と呼ばれています。
これは京都を望んだ扇状の空の要の部分に石があるからだそうです。
またこの石に祈ると願い事がかなうといわれています。
そこの大桜にこげら(小啄木鳥)がきていました。
本堂右の庫裏の縁ではクーラーをかけて犬があごを足に載せて寝ていました。
その後中京区六角麩屋町の「三木半」で句会、夕食後解散しました。
西郷の謀議の寺や秋暑し 常朝
足にあご載せて犬寝る夏の寺 常朝
(清閑寺山門)
(西郷月照謀議旧跡)
(小督の局像)
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