2013年11月2日土曜日

182.天理市永久寺跡から崇神天皇陵

「アカシア紀行・俳句」2013年10年31日(木)     前へ   次へ

  台風も過ぎてやっと好天になった10月最後の日、
いつものメンバー7人で、奈良県・天理市の永久寺跡などを訪ねました。

 永久寺は平安時代永久年間に建立された、奈良では4番目に大きい寺
だったようですが、明治の廃仏稀釈で廃寺となり、
今は本堂跡、潅頂堂跡などは柿畑となり、池が残っているだけです。

 天理街道(169号線)の勾田交差点を東へ約1.6キロの国道25号線から
ビニールハウスの横を右へそれると、永久寺跡への入口です。
池の東の奥に駐車スペースがあります。

 池の周囲の柿畑には、刀根早生柿が沢山残っていました。
木によっては、普通の渋柿もありましたが、
早生柿はもう収穫のピークが終わったようでした。


 池の北西の土手に芭蕉の句碑

  うち山やとざましらずの花ざかり 宗房(芭蕉の本名)

があります。句碑には渋柿と熟し柿が供えてありました。
(うち山は地名、とざまはよその土地の人々の意味とのこと)


 池の北側の木立には、後醍醐天皇菅御所跡の碑があります。
京から吉野へ落ちのびられたとき一時入寺された跡とのことです。 

 今も池の土手には一部紅葉の桜が数本あります。
池の南側は山裾で、小川が流れており、南東には休憩所も
あります。

 西側に休耕田もあり、周囲の木に烏瓜が沢山ぶら下がっています。
柿の木にさえ烏瓜の蔓が伸びて実が筆柿と混ざっていました。
柵に目の大きな案山子が立て掛けられ、空をにらんでいます。
また葡萄ハウスの廃屋があり中にも烏瓜がありました。

 ときどき山の辺の道を歩く人々が通ります。
3組くらいの小学生のグループも先生に引率されて、
草すべり用でしょうか、紐付きのダンボール板をそれぞれ持っていました。

 元気な子供達で挨拶すると、右手でハイタッチをする男の子も
女の子もいました。こちらも元気をもらいました。

       寺跡の池に映して柿畑        常朝

       柿の実に紛れてゐたる烏瓜      常朝

             (永久寺跡の池:クリックで拡大:以後同じ)
             (永久寺跡説明板)
             (内山永久寺の図)
             (後醍醐天皇菅御所跡)
             (案山子)
             (芭蕉(宗房)句碑)

 169号線の「さと」で昼食をいただいた後、三昧田交差点を東へ、
竹の内町の柿集配所を訪ねましたが、誰もいず、すでに出荷の時期が
終ったようでした。

 169号線朝和小学校前の果物店「おやまと」で柿や蜜柑を買ったあと、
さらに南の柳本町の崇神天皇陵を訪ねました。

 鴨が来ているかと期待しましたが、濠の水は少なく、低くなった
水面に水鳥は見えません。石段を登って拝所までは行けますが、
濠岸の左右への扉は南京錠で閉ざされ、中で草刈機で作業する
業者の人が時々鍵を開けて出入りしていました。

 左手(北側)の飛び地の丘(陪塚?)にあるオガタマの木には、
青い実が付いていましたがまだ小さいでした。
陵の周囲に歩道があり、左の道を行くと、アワダチソウの中に
フジバカマの群落があり、芒だけが風に揺れていました。
 丘の上や周囲を、まだ十分赤くはない赤とんぼが、
数匹飛んでいました。カマキリが一匹トランクに乗って、
崇神天皇陵から桜井の天平庵まで移動しました。

       天皇陵に鴨来てをらず秋暑し   常朝

       陵の辺に風の道なり銀芒     常朝

            (崇神天皇陵)
             (崇神天皇陵拝所)
             (崇神天皇陵の濠)
             (崇神天皇陵周辺地図)
             (トランクに乗っていたカマキリ)

 前回同様、桜井市阿部交差点近くの天平庵で小句会を楽しんで
5時頃解散しました。
10月最後の秋らしいお天気に恵まれた1日でした。

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