2008年7月15日火曜日

63.奈良・北山十八間戸から東大寺・大仏殿裏の蛍狩

「アカシア紀行・俳句」2008年6月12日(木)


 6月の晴れた日の夕方、妻、妻の友人、義兄姉らと奈良東大寺・大仏殿裏の
蛍狩に行きました。
集まった夕方7時ころはまだ明るかったので、暗くなるまでの数十分、
鎌倉・江戸時代の療養所跡である奈良・北山十八間戸に行きました。
北山十八間戸は、鎌倉時代の僧忍性がハンセン氏病の患者を救うため
般若寺の北東に建て、のち戦火で焼かれたので江戸時代に今の場所に移され、
後に復元されたもので、奈良市の北、旧奈良坂沿いの般若寺の南にあります。
名のとおり十八間の長い平屋ですが瓦屋根がきれいでした。

その後、東大寺大仏殿の北側の小川のほとりに行きました。
すでに薄闇に10人くらいの人がいて、蛍が数疋ゆっくりと飛んでいました。
見ていると蛍の数が増えてきて、20~30匹はいたでしょうか。
蛍は源氏蛍の仲間でやや大きいので大仏蛍と呼ばれています。
ある集団は同じ周期で蛍火を点滅させていました。
二月堂の湯屋の軒にも1、2疋が飛んでいきました。
蛍を見ていたら東大寺の太郎鐘がごーーんと響きました。
一人の子が一匹の蛍を手の平に置いて見ていたら急に飛んで逃げたので
まわりの子供達が大歓声をあげました。
その夜旧ドリームランド前のレストランで小句会の後解散しました。


         大仏蛍呼吸合わせて火を灯す    常朝

         掌を透かす如くに蛍かな      常朝

        (北山十八間戸)

0 件のコメント :