2012年11月11日日曜日

161. 西吉野柿選果場から波宝神社


 「アカシア紀行・俳句」2012年11月6日(火)          前へ  次へ

  立冬近い好天の日、義兄夫婦と、奈良・西吉野柿選果場から
銀峰山の波宝神社を訪ねました。

  西吉野柿選果場は五条市西吉野町、一の木ダムの東にある
JAの柿選果場です。
タクシーでは五条駅から南へ約6キロですが、我々は車で
下市町役場からの栃原、平原経由で行きました。

  10時半ころ着くと、すでに2、30人位の客が選果場の柿直売所で、
柿箱から柿を選んでいました。
贈答用の柿も地方発送受付で送れますが、多少難のある柿は
1キロ100円から250円で買えます。
20くらいある10キロ箱から一つずつ柿を選んで自分の10キロ箱に
入れて量り買いをしました。
富有柿のほか大きな江戸柿もあります。
山の土が良いのでしょうか、私の知る限りここの富有柿は最高の味です。

  家庭用に2箱も買ってから、そばの試食場で柿をいただきました。
テーブルの上に10キロ箱一杯の試食用の柿が置かれますが、
我々が食べてなくなると、また一杯の箱をどっかと置いてくれました。

        試食の柿箱をどっかと選果場    常朝

        柿の種のぬめりの秘密教えられ   常朝

              (柿選果場:クリックで拡大:以下同じ)

  選果場から西南3キロの賀名生(あのう)から168号線を約5キロ南下、
西吉野市役所支所のそばの喫茶タイムで昼食をいただいた後、
県道20号線を北上、八ツ川から左の林道に入り、銀峰山頂の波宝神社を
訪ねました。

  ここは、2001年11月以降2度ほど訪ねましたが、山頂に海の神である
住吉明神と神宮皇后を祀る珍しい鎮守で、古びた拝殿の奥に
障壁画でつながれた2つの本殿があり、なんとなく神々しい神社です。
障壁には海の波の絵の上に鶴が描かれていました。

  拝殿手前の土には猪の引っ掻いた(吹いた)跡が沢山あり、
左手の神輿倉の裏に立つ半分枯れた大木に蔦紅葉がからまって、
きれいな落葉を、斎庭に置いていました。
また拝殿右裏には祭に使われたのでしょう、扇の幣の竿が沢山立てかけ
られていました。
帰りは一の木ダムから五条市経由で帰りましたが、途中の山道で
西吉野の柿山を一望できました。
橿原観光ホテルでケーキセットをいただき句会なしで解散しました。

        障壁に鶴と波描く秋の杜      常朝

        猪吹きし斎庭の土に蔦落葉    常朝

              (波宝神社)
              (波宝神社拝殿)
              (本殿の障壁画)
              (波宝神社説明板)



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