「アカシア紀行・俳句」2007年12月10日(月)
師走の少し寒いけれど天気の良い日、義兄姉らと奈良・石光寺を訪ねました。
石光寺(せっこうじ)は中将姫と牡丹の庭園で有名な寺で、
奈良の二上山の東のふもと、葛城市染野(国道165号線沿い)にあります。
中将姫は藤原鎌足の曾孫豊成の娘で15歳で中将の位を得た才媛でしたが、
継母に殺されそうになり、奈良・菟田野の日張山の中腹にある青蓮寺に
かくまわれていましたが、狩に来た父に発見され、のちに当麻寺で尼僧となり、
蓮の糸で曼荼羅(当麻曼荼羅)を織りあげたという伝説があり、その糸を
染めたのが石光寺の井戸だそうで、井戸のそばに中将姫の像があります。
我々が10時半ころ寺の庭に入ると10人位の人が、広い庭園に散らばって、
藁苞(わらづと)に覆われた寒牡丹の花を眺めたり、散策していました。
我々も寒牡丹を眺めたり、庭の山茶花などを拝見しました。
寺の閉じられた裏門の前には新しい藁苞と支柱の竹が積まれていました。
牡丹を覆う藁苞の中まで良い日差が入って、時々ひよどりの声がしました。
その後、近くの笠堂にいき、近くの古墳や池を散策しました。
笠堂は、石光寺から南西約600メートルほどですが、
一旦国道165号線に出て、南へ2つ目の信号を右折して1キロほど
西へ行ったところの小高い丘にあります。
昔阿弥陀仏を祀っていたという台のようなものが笠堂の天井にあります。
池のほとりからは二上山がとても近くに見え、紅葉がすっぽり包んだだけでなく、
ふもとの低い丘までも紅葉でした。
そのあとモンチッチ(元 ポンキッキ)という変な名の、野菜サラダのおいしい
レストランで昼食後、竹之内峠を越えて、大阪府太子町の叡福寺(えいふくじ)・
聖徳太子御廟をお参りしました。
仁王様の立つ南大門を越えると境内は予想外に広く、金堂や多宝塔など、
多くのお堂があり、奥の御廟は3重の屋根のある立派な建物でした。
庭で松の手入れをしている人がそばの三鈷の松の木を教えてくれました。
三鈷の松とは、2本づつある普通の松葉葉と違い、葉が3本づつある松の
ことをいうそうで、その立派な松の木はすべて葉が3本でした。
このような松を見たのは生まれて初めてです。
五葉の松を手入れしていたその人は、鋏を使わず、手で松をなでて、
枯葉を落としていました。
裏門は藁苞置場寒牡丹 常朝
二上山包みて余る冬紅葉 常朝
撫でて葉を落す五葉の松手入 常朝
(石光寺の寒牡丹)
(叡福寺の聖徳太子御廟)
2 件のコメント :
ポンチッチですって? もんちっちじゃなかったかな・・・・一度確かめてください。
葛城近辺は素敵な所ですね。 では俳句のほうも頑張ってください。 楽しみにしています。
コメントありがとうございました。
うろ覚えなので多分間違いと思います。
葛城は歴史もあるし好きなところです。
よろしくお願いします。
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