「アカシア紀行・俳句」2007年7月17日(火)
これから本格的な夏がくるという7月のある日、
妻、義姉たちと奈良・法華寺の夏祓(蓮華会)に参列しました。
法華寺は奈良時代聖武天皇のお妃光明皇后が建てられたという
門跡尼寺で、平城京跡の北東、藤原不比等の邸宅跡にあります。
蓮華会では法要のあと、茅の輪くぐりがあります。
ここの茅の輪は、縞のある矢作(やはぎ)すすきで作られており、
草花も添えられていて尼寺らしく優雅です。
法要まで時間があったので、本堂の前の庭で待っていると、
近くのお寺の尼僧でしょうか二人の尼僧が、本堂右の門から中に
入って行きました。
客殿では参列者に夏祓の粥(茅の輪粥)が振舞われるというので、
右の庭の門から入ると藁葺きの立派な光明亭があり、その庭の
緋毛氈の敷いた席で、茶粥の接待をいただきました。
茶粥は小豆が入っており、小皿の梅干もおいしかったです。
5時から法要が本堂で始まったので、我々も本堂に上がり、
法要に参列し、久我高照門跡のお説教も拝聴しました。
尼僧ばかり5人ほどの読経は柔かい響きで、いかにも
もと総国分尼寺にふさわしい法要でした。
その後庭で、門跡から順に茅の輪くぐりが始まりました。
本堂の縁で、ろうそくの灯された柄の長い献灯を買い求め、
それを持って茅の輪をくぐりました。
今回は光明皇后がモデルといわれる十一面観音をゆっくり
拝見できなかったので次の参拝の楽しみにしておきます。
応援の尼僧は二人夏祓 常朝
尼僧らの読経柔らに夏祓 常朝
(奈良・法華寺の茅の輪)
(奈良・法華寺の光明亭)
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