2008年1月31日木曜日

44.奈良桜井市・三輪大社の観月会

「アカシア紀行・俳句」2007年9月25日(火)


 9月中秋の名月の夕方から、妻、妻の友人、義姉らと奈良桜井市の三輪大社・
観月会に参列しました。
三輪大社は大国主神を祀る日本最古の神社といわれ、三輪山が御神体です。
4時頃参道を進み、境内を散策後4時半頃、右手(南側)の三輪山会館で
おそうめんとお茶をいただきました。
5時半頃参道左手(北側)の祈祷殿前の広場に設営された観月会場にいき、
長椅子に坐りました。
すでに10数人の人達が来ており、そこで月の出を待ちました。
東の空は雲がかかり最初はだめかとも思いましたが、誰かが月が出たというと、
あちこちで月が見えたなどと声がかかりました。
西風が雲を動かしてくれたのです。
我々の座席からは祈祷殿の大屋根のため、月が見えなかったのですが、
立って少し右へ移動すると、黒々とした三輪山の杉の梢の間に、みごとな満月が
出ていました。神々しい月でした。
まもなく観月会は6時から神主の祝詞で始まり、越天楽の雅楽と巫女の舞が奉納
されました。
巫女は8人で4人ずつの組で舞があり題は「磯城の舞」と「うま酒みわの舞」と
いうことでした。
祈祷殿の桧皮葺(ひわだぶき)の屋根は月に照らされて濡れているようでした。
観月会は8時ころ終わり、参列者にお神酒が振舞われましたが、
私の前でお神酒がなくなり、安心して(?)運転して帰りました。
(神山に月の句は最初、「神山に月登りしと声二三」でしたが、茨木和生先生に
添削していただきました)     


        神山に月登れりと声あがる     常朝

        名月に杉葉差し上ぐ巫女の舞    常朝
          
        桧皮葺濡るる如くに今日の月    常朝


       (三輪大社・観月会)

       (三輪大社・巫女の舞)

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